

気まずい思いをしながら働いていた前職
自閉症スペクトラム、ADHD、うつと診断されています。前職では、不注意によるミス、スケジュール管理、遅刻、コミュニケーションなどで困っていました。遅刻をすることが多く信用を無くしたり、自分で自分を責めて苦しくなっていました。
また、聴覚過敏からくる不注意で、パソコンの入力ミスもよくあり、毎日注意されていました。コミュニケーションをとるのも得意でなく、職場ではよく気まずい思いをしながら働いていました。

積極的な発言、相手の意見の尊重、仲間への声かけができるように!
毎日決まった時間に通所をしていたので、生活リズムが整い遅刻も減りました。
またCONNEC天王寺の業務訓練というプログラムでは、チームで作業をするので、お互いに声を掛け合い進捗確認をしたり、スケジュール管理面で鍛えられました。パソコンの入力作業もあるので、ミスをしないように自分なりの工夫をすることで、入力ミスも改善されました。
また、ディスカッションも毎週あり、いろいろな人の意見を聞いたり、自ら発言したりする機会がありました。ディスカッションでは、周りと意見を交わしながら決められたテーマについて話し合うのでコミュニケーションも以前より上手くとれるようになりました。具体的には、積極的な発言力や他人の意見をちゃんと聞き尊重することにより、コミュニケーションにおける摩擦やストレスが減りました。
※業務訓練…受注、生産、納品といった会社の流れを疑似的に再現した訓練。スケジュール管理、報連相、協調性といった基礎スキルを取得します。
※ディスカッション…利用者どうし、特定のテーマで議論する訓練。コミュニケーションスキルのアップを目指します。

良くないところをしっかり指摘してくれる担当支援員に感謝!
担当支援員は、私のスケジュール管理やコミュニケーション面での不安を支えてくれました。電車の時間まで細かくスケジュール管理する方法を教えてくれたので、遅刻の不安が減りました。
また、私が不適切な発言や態度をとってしまったときに、自分ではなかなか気づけないことなので有難かったです。社会に出ると指摘してくれる人はいませんからね。
思い出に残ってるエピソードは、私は甘いものが好きなのでよく昼食時にアイスなどを食べていましたが、担当支援員も甘いもの好きでよくアイスやお菓子を美味しそうに食べていたことです(笑)

支援者の一言から、やりたい仕事に気づけた!
私は、前職が事務職で障害者求人も事務職が多いことから、なんとなく事務職を目指していましたが、最終的には「販売職」という全く別の職種に就職することにしました。その理由は、私に親身にアドバイスをしてくれたある支援員の方の、「その仕事で3年後5年後働いているイメージが付きますか?やりたくない仕事でも働き続けられますか?」という言葉でした。前職では、毎日「つまらない仕事だな」と思いながら、いやいや生活のためだけに働いていましたが、条件面の不満で、最終的には辞めることになりました。なので、事務職の求人の志望動機を書こうとしても、ありきたりなものしか書けなかったのです。そして「販売職にしたら?」という支援員のアドバイスも進路決定の一つの要素でした。私は裏方より、表舞台で働くのが好きだったからです。それに気づかせてくれたことには本当に感謝ています。進路が決まるとやることもわかり動きやすくなり就活がスムーズでした。
