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発達障害の大人への対応は?家族はどう対応すればいい?ポイントを詳細解説!

2021.12.24

病気・障害の特性

こんにちは!

就労移行支援事業所CONNECT梅田の山本です。

皆様は発達障害の方への適切な対応方法はご存知でしょうか?

また、「発達障害の家族がいるけど、どう対応すればいいかわからない」という方もいらっしゃるかと思います。

発達障害の方への適切な対応がわからなければ本人も周囲の人もお互いにストレスが溜まり

心身の不調に陥ることもあります。

この記事では、自分の周囲に発達障害の方がいる場合の接し方について解説します。

発達障害の方への対応に困られている方のご参考になれば幸いです。

大人の発達障害とは

大人の発達障害とは文字の通り大人になってから診断される発達障害のことです。

前提として発達障害は脳機能の障害であるため、大人になってから後発的に発症するものではありません。

学生時代には大きな問題にはならずに過ごしていたが、仕事を始めてから問題が浮き彫りとなり

発達障害を自己認識することや、医師から診断を受けて発覚するというケースが多くあります。

自閉症スペクトラム(ASD)

自閉症スペクトラム(ASD)は

  • 対人関係の質において問題を生じる「社会性の欠如
  • 意思疎通が正しくできない「コミュニケーションの欠如
  • 次に何が起こるかという想像が難しい「想像力の欠如

という要素が見られる障害のことを指しており

自分が安心できるルールや環境に固執しやすい「過度なこだわり」といった特徴があります。

例えば、言葉をその通りに受け取ってしまい、冗談や慣用句、例え話などが通じにくい、いつもと同じ環境でないとそわそわするなどが挙げられます。

また、急な予定変更や環境の変化などに強いストレスを感じることや、柔軟な考え方ができない、興味・関心の範囲が狭いなどの特性も見られます。

 

仕事面での困りごとは

  • 一つのことにこだわって仕事が先に進まない
  • 悪意がないのに周りの人を怒らせてしまう
  • 抽象的な指示が理解できない
  • 臨機応変な行動が苦手
  • 感覚過敏や感覚鈍麻

などがあります。

注意欠如・多動性障害(ADHD)

注意欠陥・多動性障害は

  • 不注意(集中力がない)
  • 多動性(じっとしていられない)
  • 衝動性(順番を待てない)

という要素が見られる障害のことを指しており

不注意優勢型」と「多動・衝動性優勢型」に分けられます。

不注意優勢型」は忘れ物・落とし物をしやすかったり、片付けが苦手だったり、段取りが悪く時間通りに進められず遅刻が多かったりします。

多動・衝動性優勢型」は順番を待てない、人の発言に割り込む、一方的に喋る、深く考えずに咄嗟に判断・行動しすぎるといった特徴がみられます。

 

仕事面での困りごとは

  • ケアレスミスが多い(不注意)
  • 計画的にできない(優先順位をつけて、段取りよく進められない)
  • 思いついたことをすぐに言いたくなり、人の話に割り込んでしまう
  • 単純作業に飽きてしまう
  • アイデアを形にすることが苦手

などがあります。

学習障害(LD)

学習障害は

  • 文章を読む力が弱い「読字障害(ディスレクシア)
  • 文字を書くことが苦手な「書字障害(ディスグラフィア)
  • 計算が苦手な「算数障害(ディスカリキュリア)

という要素が見られる障害のことを指しており

文字を読む、書く、話を聞く、話す、計算する、理論的に考えるという能力の一部が著しく苦手といった特徴があります。

知的または聴覚、視覚の問題がない為、決して「勉強ができない」障害ではありません。

 

仕事面での困りごとは

  • マニュアルを読んで進めることが難しい
  • メモを取ることが難しい
  • 計算を使う業務が難しい

などがあります。

発達障害の大人の方へ、家族やパートナーはどう対応すればいい?

発達障害の特性を把握する

まずは家族や周囲の方々が発達障害の症状や特性について深く知ることが重要です。

発達障害は脳機能の発達が関係する障害であり、コミュニケーションや対人関係を苦手としている人が多いです。

そのため、行動や態度は「自己中心的」とか「変わった人」と誤解され、敬遠されることも少なくありません。

その原因は育った環境や教育の問題ではなく

脳機能の障害によるものだと家族や周囲の方が理解すれば、対応も変わってくるはずです。

生活のルールを具体的に決める

一般的に当たり前なことでも発達障害の方には理解しきれないルールがたびたび存在します。

発達障害の方と安定した生活を送るためには、「生活上の具体的なルールをしっかり決めておく」ことが必要です。

例えば、ASDの方であれば「ルールや役割分担を曖昧にせず、具体的に決める」ことでルールに則った生活が送れるように、ADHDの方であれば「なぜそのルールが必要なのかを理解させる」ことで覚えることが容易になるケースも存在します。

それにより、日常生活での混乱を未然に防ぐことにも繋がります。

小さなことでも具体的に話し合う

発達障害の方に対して、「言わなくても伝わる」という考えを抱くのは危険です。

特に、ASDの方は相手の気持ちを想像することが苦手な特性を持つ人が多いため

伝わらないことに対する不満」をぶつけても逆効果になります。

そのため、感情的にならずに具体的に話し合い、寄り添って解決していくことが適切な対応と言えます。

家族の負担が重くなると「カサンドラ症候群」になることも

ASDの方との感性や価値観の違い、周囲から理解や共感を得られないなどが原因で、パートナーの心身に不調をきたしてしまうのが「カサンドラ症候群」です。

カサンドラ症候群の特徴

カサンドラ症候群になると、身体も心も、人格さえも影響を受けてしまいます。

主な症状としては

  • 抑うつの症状
  • 疲労感や頭痛、不眠の症状
  • PTSD(パニック発作)
  • 満たされない思い、やりきれない思いが怒りの感情になる
  • 振り回されることにより、精神をすり減らしてストレスを抱え込んでしまう
  • 否定されたり暴力を振るわれ、自分をみじめに感じたり、自分を責めたりする

上記のように症状は多岐にわたります。

カサンドラ症候群になりやすい人

ASDがある家族やパートナーと情緒的交流が乏しいことにより関係性の悪化が生じている人

その事実をパートナーや周囲が理解できず、苦しみを抱え孤立している人がカサンドラ症候群になりやすいと言われています。

また、ASDを持っている方が一定以上の社会適応性を身につけている場合

外からは症状の問題が見えにくいため、カサンドラ症候群について軽く扱われることや

理解や共感をして貰えないことにより、さらにストレスが溜まる悪循環に陥ってしまいます。

カサンドラ症候群の治療法と対処法

まずは症状として現れている抑うつ症状やPTSDに対して

薬物療法や認知行動療法などによる治療を行うことが先決です。

その後、ASDのある家族やパートナーとの関係性の改善や変化を目指し、根本的な解決を目指していくことが大切です。

家族やパートナーとの関係改善

家族やパートナーとの関係を改善するためには、ASDの特性について理解を深めることが必要です。

ASDの特性を理解することで、妥協すべき点や配慮すべき点が見えてきます。

また、お互いの考えについてしっかり話し合う、明確にルールを決めるといった、起きている問題に対しての働きかけを行うことにより、原因究明や対策ができるようになります。

家族やパートナーの特性を理解し、その人にあった対応をすることが大切です。

家族やパートナー以外の相談先を作る

カサンドラ症候群は、誰も自分の置かれた状況をわかってくれない、という不安から孤立感を強めてしまうことで発症するため、ASDの家族やパートナーとの関係を理解して貰える方を見つけることが大切です。

ただ、相談先の方に専門的な知識が無ければ、関係性や悩みごとも正しく理解してもらえないばかりか

説教をされてしまうなど、かえってストレスを抱え込む恐れもあります。

そのため、ASDへの理解や知識のある方に相談を行い

客観的な視点で問題を見てもらうことで家族やパートナーの行動に対する疑問や不安の解消に努めることが重要です。

医療機関・福祉機関の支援も積極的に受ける

カサンドラ症候群は正式な疾患名称ではないですが、医療機関や福祉機関にて相談することができます。

また、カサンドラ症候群以外に関しても、発達障害の方が負担や悩みを溜め過ぎないように医療機関や福祉機関の支援を活用することも大切です。

一人ですべてを解決しようと思わず、専門家に悩みや困りごとを打ち明けましょう。

専門家に悩みや困りごとを聞いてもらうだけでも不安の解消やストレスの軽減に繋がる上に、具体的な改善策なども提示してくれるかもしれません。

相談や治療が行える機関

発達障害者支援センター

発達障害の早期発見や早期支援を目的としてサポートを行う施設です。

発達障害の診断を受けていない方でも相談可能です。

また、家族やパートナーに発達障害の方がいる場合の接し方などや、カサンドラ症候群についても無料で相談することができます。

相談を通して必要であれば、医療機関なども紹介してくれます。

発達障害の方と一緒に相談をしに行くことも大切です。

精神科・心療内科

精神科や心療内科を受診することも選択肢のひとつです。

カサンドラ症候群の症状として、心身の不調が出ている場合は、発達障害者支援センターより先に精神科や心療内科の受診を優先しましょう。

精神科や心療内科では、支持的カウンセリングや認知行動療法をおこなうことも多くあり

症状によって抗うつ薬や抗不安薬が処方するケースもあります。

そのため、うつ症状やPTSDの症状を緩和しつつ、家族やパートナーとの接し方を考えることができます。

ただ、薬物療法はあくまでも対症療法のため、症状の根本的な原因の改善ではないので注意しましょう。

また、発達障害の家族やパートナーと一緒にカウンセリングを受けることも可能なため

お互いの状態を理解し、関係性について考え直すことで悩み事の解決にもつながるでしょう。

まとめ

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