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フラッシュバックとは? 症状や対策について徹底解説!

2023.01.13

病気・障害の特性

皆さんこんにちは!CONNECT豊中の吉田です。

発達障害の方で、突然つらい記憶がよみがえって動悸がしたり、涙が出てきたり、不安や緊張に悩まされている方はおられませんか?今回は、フラッシュバックについて詳しく解説していきたいと思います!

この記事は次のような人にオススメ
  • フラッシュバックについて知りたい人
  • フラッシュバックと発達障害の関係性について知りたい人
  • 現在フラッシュバックの症状に悩まされている人
  • フラッシュバックの対処法について知りたい人

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 フラッシュバックとは

過去のトラウマを受けて発現する心的外傷後ストレス障害(PTSD)急性ストレス障害の再体験と言われており、代表的な心疾患の症状です。

下記の図の通り、トラウマ体験の直後に発症することもあれば、遅延や長期化することもあり、
フラッシュバックの持続期間によって診断名が異なります。

 

過去のつらい経験が、何かをきっかけに思い出され、以下のような症状が出てきてしまいます。

  • その時の情景がありのままに浮かぶ
  • その時の気分や感情だけが浮かぶ
  • 動悸や息苦しさを感じる
  • 涙が出る
  • パニックに陥る
  • マイナスな考えが脳内を支配する

このような症状は、大きく3つに大別することができます。

再体験

上記の通り、トラウマ体験が自分の意志に反して突然鮮明によみがえります。

過覚醒

再体験によりその時の感情がよみがえることで交感神経が過活動になります。

そのため、

  • 睡眠障害
  • 集中困難
  • 過度の警戒反応
  • 緊張状態

を引き起こすことがあります。

危険の兆候に過度に敏感になったり、些細なことで驚いたり、自分の反応をコントロールできなくなります。

また、無謀な行為や自傷行為をしたと思えば、絶望感や抑うつといった副交感神経が優位に立つこともあり、感情の起伏が激しくなります。

その結果、人間関係を保つことが困難になり、本人も周りも苦痛を強いられることもあるでしょう。

回避と麻痺

トラウマを思い出すきっかけ(場面や状況)を無意識的にあるいは本能的に避けます。

例えば、危害を加えられた場所に入ることや加害者に似た人物特徴を避けるなどです。

さらに再体験や過覚醒などの不快な状態を避けるために、周囲への反応や関心、外部への活動や参加が減少し、感情が麻痺します。

その結果、他者から切り離されたように感じ、認知の歪みや罪悪感、負の感情を引き起こすこともあります。

 

フラッシュバックと発達障害との関係性とは?

発達障害の方は、以下のような特性があります。

  • 対人コミュニケーションの困難
  • 強いこだわり
  • 不注意
  • 衝動性
  • 多動性

先天性で見た目では分かりにくく、生きづらさを抱えやすいです。
家庭内や社会生活の場で、上記のような特性が起因することで心的外傷を受け、ストレス関連障害を引き起こしやすいと言われています。

また、特性として記憶や思考のコントロール力が弱いと言えるため、忘れたいことを何度も思い出してしまうことで、逆に記憶が定着してしまい、フラッシュバックを起こしやすいです。

ADHDとフラッシュバック

注意欠陥・多動性障害(ADHD)の方は、ミスを起こしやすく、感情のコントロールが苦手で、周囲との関係性構築が困難な場合があると思います。

そのため、周囲からの叱責や虐待、いじめなどの心的外傷を受ける可能性が高いと言え、その体験が後々フラッシュバック発生に繋がってしまいます。

ASDとフラッシュバック

自閉症スペクトラム(ASD)は、脳の構造上フラッシュバックを引き起こしやすいと言われています。

それは、優れた記憶力が関係しており、忘れること自体が困難なのです。

心的外傷を受けた時の情景がそのまま鮮明に思い出されることで、精神的苦痛が長期化してしまいます。

また、アスペルガー症候群の児童は、自己存在に関する不安感や、人間形成する上での基盤の脆弱さから、フラッシュバックを起こしやすいと言われています。

 

フラッシュバックの対処法

最後に、辛い症状の軽減や心の傷を回復させるための治療法や対処法について紹介していきます。

環境調整

身の回りの環境を変えることでトラウマとなっているものから逃れることを目指し、フラッシュバックの予防を図ります。

例えば虐待やストーカー被害など、安全が保証されない状況にある場合は、社会資源を活用するなどして安全の確保を行うことが大切です。

薬物療法

服薬によって症状を緩和させる方法が薬物療法です。

PTSDに対する薬物療法は、SSRIという抑うつ剤(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)が使用されます。
脳内で、神経伝達物質セロトニン(俗に言う幸せホルモン)の再取り込みを防ぎ、セロトニンの働きを強めることで不安感や恐怖感を払拭するなどの抗うつ作用をあらわします。

また、不安から生じる震えや動悸などの身体症状にも効果があります。
しかし、あくまでも対症療法のため、副作用やデメリットがあることに注意しなければなりません。

認知行動療法

認知行動療法とは、物の捉え方・考え方(認知)と行動を変化させることにより症状を改善していく技法です。

特にPTSDの症状が強い場合には、認知行動療法の一つである「持続暴露療法」が推奨されています。
持続暴露療法ではトラウマになった場面にあえて身を置き、嫌な記憶や思い出すきっかけに目を向けることで、その場面が今の自分に危害を加えるものではないと認識していくものです。

自律神経を整える

トラウマ体験によって、

  • パニック症状が出る
  • イライラし落ち着きがなくなる
  • うつ症状が出る

など自律神経が乱れた場合は、副交感神経の代表的な神経である迷走神経を活性化させて自律神経を整えることが有効です。

具体的には以下の方法で行うと良いでしょう。

  • 温度の低い水でシャワーを浴びる
  • 冷たい水を入れた洗面器に顔をつけて息を止める
  • 深い腹式呼吸やマッサージをする
  • 信頼の置ける人と交流する

 

まとめ

それでは今回の内容を振り返っていきましょう。

まとめ
  • フラッシュバックとはPTSDや急性ストレス障害の症状のひとつで再体験と呼ばれる
  • 発達障害者はその特性からフラッシュバックを起こしやすい
  • 正しい対処法で心身のケアをすることで、心の傷を回復させ辛い症状を軽減させることができる