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SSTはじめました!コミュニケーションの苦手意識を減らしませんか?

2025.06.09

豊中事業所ブログ

お疲れさまです!こねくと豊中の荒木です。

暑くなってきましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

今日はこねくと豊中で新しく始まるプログラムを紹介します。その名も「SST」。事業所によっては以前から開催されており、とても人気のプログラムです!

私も前職で何度かSSTをやったことがあるのですが、楽しくためになるプログラムです。ぜひ紹介させてください~!

SSTって?

Social Skill Trainingの頭文字を取ったもので、直訳は「社会生活技能訓練」。認知行動療法に基づいたグループワークの一種です。

私たちの生活では、様々な場面で人との関わりやコミュニケーションの機会があります。そして多くの人にとって、その人間関係こそが大きな悩みです。

SSTは、その対人スキルを向上させ、人と楽に関われるようになろう!というプログラムです。人と楽に関われたら、ストレスが減りそうだし仕事が長く続けられそうだと思いませんか?

SSTの特徴として、生活場面をロールプレイすること、褒める(正のフィードバック)こと、他の人をマネできる(モデリング)こと等があげられます。…何のこっちゃ分からないですね。少し具体的に説明してみます!

SSTをやってみよう

SSTの流れを簡単に紹介させてください!4~6名くらいのグループで行う、と想定してくださいね。

1.練習したい場面を共有する

「人とのコミュニケーションで困った場面」を課題として、その場面を共有します。

例えば、

・初対面の人にどう話しかけたらいいか

・ケンカをしてしまった家族にどう謝ればいいか

・話が長い人の話をどう切り上げたらいいか

・会社で休み時間にどんな雑談をしたらいいか

・機嫌が悪そうな上司にどう報告したらいいか

などです。

仕事の場面も生活の場面も、考えるとキリがないくらい挙がりますね…そしてそんな「困った場面」はみんな似ています。

ポイントは、ただその場を乗り切ればいいわけではないということです。大事なのは「いい感じに相手との人間関係を保つ」こと。

そのためにどんな状況か、場所がどこで、相手は誰か等の5W2Hをしっかり整理してから取り組みます。

2.ロールプレイ

設定を共有できたら、実際にその場面を複数人で演じます。はじめのうちは支援員と利用者さん、慣れてきたら利用者さん同士などでも構いません。例えばテーマが「断る」だとしましょう。

Aさん⇒急に当日の夜、食事に誘う友人役

Bさん⇒断りたい人役

だとします。

Aさんは自由にBさんに「今暇ですか~?食事行きましょうよ!」等声をかけます。Bさんはうまく主導権を握り、人間関係を損ねないように断ろうとします。「予定があって、また連絡するね」「誘ってくれてありがとう!でも今外食を控えていて~」等様々な回答ができます。

大事なのは非言語コミュニケーションを意識する、ということです。

私たちは言葉だけでなく、姿勢、表情、動き、声のトーン、話す速さなど色んなものを活用しています。その非言語コミュニケーションこそが、人間関係のカギを握ると言えます。

3.フィードバックする

ロールプレイが終わったら、見ている人から感想を述べてもらいます。(なのでロールプレイをみんなしっかり見ましょう)

この時大事なのは、「褒める(正のフィードバックをする)」ということです。支援員も「どこがよかったですか?」「良いところはどこでしたか?」と尋ねます。

そもそもコミュニケーションに正解はありません。どれも正解、どれも良いと言えます。また人前でロールプレイングをする、ということも褒めたいポイントです。

人の良いところを見つける練習にもなりますし、人の良いところが見えると自分が楽になります。

(前職でのSSTでは、改善点も皆に挙げてもらっていました。ただその時にも「どうすればもっと良くなると思いますか?」とポジティブな聞き方をしていました!)

4.再度ロールプレイ

ロールプレイングとフィードバックが終わったら、人を代えて再度ロールプレイを行います。

ロールプレイが終わればフィードバック、そしてまた人を代えてロールプレイ、と順番に皆さんで実際にその場面をやってみます。(色んな対応が出てきて盛り上がります!)

ここで大事なのは「モデリング」、つまり「見て学ぶ」「真似をする」ということです。

実際やると分かるのですが、コミュニケーションの方法、非言語コミュニケーションは人それぞれです。まず人のロールプレイを見ることで、「いい感じの人間関係を保つヒント」をたくさん見つけることができます。

さらに、SSTを通じて今まで意識してこなかった非言語コミュニケーションの部分を意識できるようになります。無意識で行っていたものを、どうすればよりよくなるか?どう印象を与えるか?を意識して行うことができます。

このように引き出しが増えると、コミュニケーションがちょっと楽になると思いませんか。

5.気づきの共有

最後に皆さんから感想や気づきを行ってもらい共有します。

同じロールプレイを見ていても、感じることや学ぶことは本当に人それぞれです。それらを共有して、ぜひSSTで行ったことを日常生活でどんどん実践してもらえるといいなと思います。

SSTの効果

SSTを実際やってみることで、色んな効果があると言われています。

・色んな場面でのコミュニケーションに自信がつく

・人とのコミュニケーションでのストレスが減る

・無意識だったコミュニケーションを意識できるようになる

・他の人の良いところを見られるようになる

・人間関係が楽になる

・長く働く力を身に着けられる

人間関係は私たちの悩みの多くを占めるものです。さらに発達障害・精神障害の方の中には、コミュニケーションが苦手、人との気配りに疲れやすい、誤解を与えてしまう…という方もおられるのではないでしょうか。
そんな方にこそぜひSSTをオススメしたいです。

まとめ

つい説明が長くなってしまいましたが、実際にやってみると楽しいものです。ぜひ楽しく、一緒にソーシャルスキルを磨いていけたらと思っています。今後は毎週土曜日に行う予定ですので、ぜひご気軽に参加ください~!

またこねくと豊中では、他にも様々なプログラムやグループワークを用意しています。生きやすく働きやすくなるよう、一緒にゆっくりお話ししてみませんか。いつでもお待ちしています!

それでは、読んでいただきありがとうございました~!

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