こんにちは!コネクト天王寺の表です☺
就労移行支援の現場では、「できないこと」ではなく、
「どうすればできるようになるか」を、一緒に探す時間が日々流れています。
先日、ある利用者さんがふとこう言いました。
「人と話すのが苦手で……やっぱり就職なんて無理かもしれへん」その言葉は、ただの弱音ではありませんでした。
これまでの人生で繰り返してきた失敗や、理解されなかった経験が積み重なった末の、静かなあきらめのような響きがありました。
私は、ゆっくりとこう返しました。「話すのが苦手ということを、自分で分かっている。それだけで、すごい一歩だと思いますよ。補う方法を一緒に探していけますよ。大丈夫です」
就職というと、「明るく元気で社交的な人が向いている」と思われがちですが、本当に大切なのは、「その人が、自分らしく働ける環境に出会えるかどうか」ではないでしょうか。
どんな人にも得意と不得意があります。障がいのある人も、無い人も。完璧な人間などいません。
苦手があることは、決して恥ずかしいことではなく、「工夫するきっかけ」であり、「支援者と共に考える入り口」でもあるのです。
支援者として働く中で、つい「早く成果を出してあげたい」と焦る気持ちになることもあります。
でも、一人ひとりにはその人のペースがあり、歩幅があります。
信じて待つ。見守る。寄り添いすぎず、離れすぎず。
その絶妙な距離感が、支援の中ではとても大事だと感じています。「らしさ」は時に不安の種にもなりますが、同時にその人の大きな魅力でもあります。
否定するのではなく、活かせる場面を一緒に見つけることが、私たちの仕事です。
その人の「らしさ」に光を当てられる支援を、これからも続けていきたいと思います。