こんにちは。CONNECT梅田の深川です。
当事業所では、利用者の皆さんの健康づくりと就労準備の一環として、「ウォーキングプログラム」を実施しています。
秋の空は高く澄み、外に出るだけで心が軽くなる季節です。そんな気持ちの良い空の下、みんなで約40分間歩くこの時間は、単なる運動ではなく、就労に向けて必要な“生活リズムと基礎体力”を整える大切な機会となっています。

歩くことは、体を動かすだけでなく、「働くための土台」をつくる行動です。
例えば、毎朝決まった時間に集合し、スタートの準備をすること。これ自体が、就労後に求められる「時間を守る」「身支度を整える」「集中して活動に入る」といった生活習慣の練習になっています。参加を重ねるうちに、自然と“規則正しい生活リズム”が身についていきます。
身体面では、ウォーキングによって血流が促進され、体力や持久力が少しずつ向上していきます。
最初は「歩くのがつらい」と感じゆっくりペースだった方も、数週間続けるうちに「前より歩けるようになった」とペースが上がっていかれます。就労においては、毎日の通勤や長時間の勤務を続けるための“基礎体力”が欠かせません。外を歩くというシンプルな行動が、確実にその力を育てているのです。

精神面では、秋の風を感じながら歩くことで気分がすっきりし、ストレス解消にもつながります。
葉が色づいてきて澄んだ空気に触れると自然と呼吸が深くなり、心が落ち着きます。「気分が前向きになった」「気持ちをリセットできた」という声も多く、気持ちの切り替えができることで活動意欲が高まる方も増えています。
働くうえで大切な「自己調整力」――つまり、自分の気持ちや体調を整えながら行動する力――を、ウォーキングを通して実践的に身につけているのです。
さらに、ウォーキングは“チームワークを学ぶ場”でもあります。
歩きながら自然に会話が生まれ、「ペースを合わせよう」「こっちの道に行ってみよう」と声をかけ合う姿も見られます。こうした小さなコミュニケーションの積み重ねが、協調性や他者への気づかいを育むきっかけになります。実際に「一緒に歩くと話しやすい」「人と関わるのが前より楽になった」といった変化を感じる方も多いです。

このプログラムのもう一つの魅力は、“無理なく続けられる”こと。
体調に合わせて休憩をとったり、ペースを調整したりしながら参加できます。スタッフも一緒に歩きながら声をかけ、安心して取り組めるようサポートしています。自分のペースで続けることは、働くうえでも重要なスキルです。自分を知り、無理をせず、少しずつ挑戦を重ねる――その姿勢が、将来の安定した就労につながっていきます。
ウォーキングプログラムは、体を鍛えるだけでなく、「働く力」を育むトレーニングでもあります。体力づくり・気分転換・仲間との協調・生活リズムの安定――そのすべてが、就労準備の一部です。
秋の爽やかな風の中で一歩ずつ歩む時間が、皆さんのこれからの一歩につながっていくよう、これからもスタッフ一同、寄り添いながら支援を続けていきたいと思います。

CONNECT梅田でお待ちしております。




