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発達障害の人は片付けが苦手? 片付けができない理由・片付けを行うポイントについて

2022.01.07

病気・障害の特性

あなたは部屋の片付けが得意ですか?

それとも、毎朝鍵を探すことに時間を取られて遅刻しそうになったりして困っていますか?

発達障害の人は片付けが苦手な人が多い傾向にあります。

この記事では

●足の踏み場がないくらい部屋が散らかってしまっている

●クローゼットに片付けると見えなくなるので、どこに何があるか分からなくなる

●片付けたいのに片付けられない

など、片付けができないことで悩んでいる発達障害の方、またその家族・知人の方に向けて、いったいなぜ自分は片付けができないのか、どうすれば片付けに困らなくなるのか、また片付けの対処法を具体的にお伝えしてまいります!

発達障害とは

自閉症スペクトラム(ASD)」「ADHD(注意欠如・多動性障害)」「学習障害(LD)」「アスペルガー症候群(ASD)」「広汎性発達障害(PDD)」などの言葉を聞いたことはありますか?

一般的に発達障害とは脳の機能障害と言われています。精神科または心療内科にて心理検査などを行った後に、医師が診断することになっております。詳しくは「大人の発達障害の種類」について説明しておりますので、こちらの記事をご覧ください。

発達障害の方への対応に困られている方のご参考になれば幸いです。

自閉症スペクトラム(ASD)

自閉症スペクトラム(ASD)は

  • 対人関係の質において問題を生じる「社会性の欠如
  • 意思疎通が正しくできない「コミュニケーションの欠如
  • 次に何が起こるかという想像が難しい「想像力の欠如

という要素が見られる障害のことを指しており

自分が安心できるルールや環境に固執しやすい「過度なこだわり」といった特徴があります。

例えば、言葉をその通りに受け取ってしまい、冗談や慣用句、例え話などが通じにくい、いつもと同じ環境でないとそわそわするなどが挙げられます。

また、急な予定変更や環境の変化などに強いストレスを感じることや、柔軟な考え方ができない、興味・関心の範囲が狭いなどの特性も見られます。

注意欠如・多動性障害(ADHD)

注意欠陥・多動性障害は

  • 不注意(集中力がない)
  • 多動性(じっとしていられない)
  • 衝動性(順番を待てない)

という要素が見られる障害のことを指しており

不注意優勢型」と「多動・衝動性優勢型」に分けられます。

不注意優勢型」は忘れ物・落とし物をしやすかったり、片付けが苦手だったり、段取りが悪く時間通りに進められず遅刻が多かったりします。

多動・衝動性優勢型」は順番を待てない、人の発言に割り込む、一方的に喋る、深く考えずに咄嗟に判断・行動しすぎるといった特徴がみられます。

学習障害(LD)

学習障害は

  • 文章を読む力が弱い「読字障害(ディスレクシア)
  • 文字を書くことが苦手な「書字障害(ディスグラフィア)
  • 計算が苦手な「算数障害(ディスカリキュリア)

という要素が見られる障害のことを指しており

文字を読む、書く、話を聞く、話す、計算する、理論的に考えるという能力の一部が著しく苦手といった特徴があります。

知的または聴覚、視覚の問題がない為、決して「勉強ができない」障害ではありません。

発達障害の人はなぜ片付けが苦手なのか

片付けができない理由は、発達障害の具体的な特性である「注意転導」「過集中」「空間把握能力の低さ」「先延ばしの回避行動」などが原因であることが原因の1つかもしれません。では、下記にて具体的に例を挙げて説明していきます。

別の物事に注意が移ってしまう

例えば「今日こそはクローゼットの片付けをしよう!」と思って始めたのは良いものの、過去の日記や懐かしい卒業アルバムに見入ってしまい、片付けが終わらなかったことはありませんか?それは、発達障害の特徴である「注意転導」と「過集中」によって片付けが終わらなかった可能性があります。「注意転導」とは、別の作業などに注意を切り換える力のことです。「過集中」とは集中しすぎてしまう特性のことになります。

何をどう片付ければいいか分からない

「足の踏み場がないくらい部屋が散らかってしまっている!」「散らかりすぎてどこから手を付けたら良いのか分からず途方に暮れてしまう!」など困っていることはありませんか?それはもしかして発達障害の特性である「空間把握能力の低さ」と「段取りの悪さ」からきているのかもしれません。

片付けを先延ばしにする

「今日は面倒だから、明日できることは明日にしてしまおう!」などせっかく時間があるにもかかわらず実行せずに放置し「やっぱり昨日やっておけばよかったな・・・」など後悔したことはありませんか?その「先延ばし」の行為は、発達障害によく見られる「回避行動」の一つであるかもしれません。

発達障害の人が片付けしやすくするポイント

発達障害の人が片付けしやすくするポイントを3点お伝えします。

①ものをしまう定位置を決める

例えば、毎朝カギを探すことに時間を取られて遅刻しそうになっているとしましょう。カギの置く場所として定位置が決まっていないと、帰宅後部屋の中にカギを持ち込み、適当な場所に置いてしまい翌朝探すのに時間がかかります。

そんな方には玄関の「靴箱の上」などの定位置を決めるのがおススメです。なぜ靴箱の上に定位置を決めた方が良いと思いますか?なぜなら玄関の靴箱は動線上にあるからです。動線とは、家の中を人が自然に動く時に通るルートです。靴を履いて出かけるので、玄関は必ず通りますよね。

さらに「鍵置きトレー皿」で視覚的に分かりやすくするのがおススメです。

またマンションで玄関の扉がマグネットの場合、扉にマグネットのフックを取り付けて、カギを引っ掛けておくのもナイスアイデアだと思います。

②不必要なものは購入しない

一時期「断捨離」ブームがありましたね。しかし発達障害のある方にとっては、そもそも「捨てよう」と判断する基準と、「これは必要だから置いておこう」と判断する基準についても、要るor要らないという判断ができない当事者の人もいらっしゃるのではないでしょうか。

「最近使っていない不要になったものを捨てる」作業自体が大変で、捨てられずにどんどん物が増えていってしまいます。つい目に入ると購入してしまうのも、発達障害の特性の一つ“衝動性”の高さからきているのかもしれません。

そんな方には、本当に必要なもの以外は購入しないようにすることが大切です。「あれば便利なもの」は「無くても良いもの」です。「無くて良いもの」は「買わなくて良いもの」です。テレビの通信販売で「これは便利!!!」と宣伝していても、「便利だけど無くても良いもの」だと思い出していただき、注文する前に立ち止まってみてください。「私には衝動性の特性があって、つい購入してしまうのよね」と自覚されるだけでも立ち止まるきっかけになるかもしれません。

③ものを立てて収納する

ものが重なるとどこにあるかの見当が付かなくなるので、重ならないように置く工夫をすることが大切です。例えばダイソー(DAISO)、セリア(Seria)、キャンドゥ(Can☆Do)などの100円均一ショップにて「ディッシュスタンド」など探してみてはいかがでしょうか?

ディッシュスタンドなので本来はお皿用ですが、その他にも書類などのファイル、冷凍庫の中の冷凍食品や凍らせたお肉、台所のシンク下のフライパンや鍋など、サイズに合わせたスタンドを選べば色々活用できると思います。

他にも100円ショップや無印良品などの透明の収納グッズもおススメです。フタも透明だとパッと一目見て何かわかり、視覚化できます。

例えば画像はお薬ケースですが、全部が透明で何がどれだけ入っているか在庫の量も分かりやすいですね。お薬ケースは100円ショップで手に入ります。またセーターなどの衣装ケースは無印良品などの透明ケースや、ホームセンターなどでも半透明のケースを探してみてください。透明だと何が入っているか探す手間も省けます。逆に不透明だとフタを開けないと中が見えないので一手間かかってしまいます。

片付けができず生活に支障が出る場合は医療機関に相談

片付けができない度合いは個人差があります。今までの人生で「自分は片付けできないダメな奴だ」など親から叱られてきたり、またその影響で自分で自分を責めてしまったり、自己肯定感が落ちている方もいるかもしれません。

片付けが極端に苦手な方は発達障害である可能性もあるので、「自分は発達障害ではない」と思い込まずに医療機関を受診してみてはいかがでしょうか。

もしお医者様から発達障害の傾向があると診断された場合、自分自身“全体”を責めてしまうのではなく、発達障害の脳の特性の“一部分”だと原因部分を外在化することによって、少しは気が楽になるのかもしれません。そして色んな対策が立てられることによって、明るい未来が描けるようになるかもしれません。

まとめ

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