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カサンドラ症候群とは?アスペルガー症候群の家族、パートナーとの関わり方について

2022.06.24

病気・障害の特性

みなさんこんにちは!

今回はカサンドラ症候群の基本知識から、当事者の方の関わり方など、幅広く解説していきたいと思います。

この記事は次のような人にオススメ
  • カサンドラ症候群についてよく知りたい
  • パートナーがアスペルガー症候群である
  • アスペルガー症候群の方への関わり方に困っている

この記事に興味のある方のオススメ動画はコチラ▼

カサンドラ症候群とは?

「そもそも、カサンドラ症候群って何?」という方も多いのではないでしょうか。

カサンドラ症候群とは、配偶者などのパートナーがアスペルガー症候群(発達障害の一つであり、現在は「自閉スペクトラム症(ASD)」という呼び方に統一)であるために、意思疎通が難しいことなどから、精神面において不調を感じている状態を指します。

しかし、この呼び方は正式な障害名としては確立されておりません。そのため、周りに話しても思うように理解されなかったり、努力不足なのでは?と誤解されたりするケースもあるようです。

また、「自閉スペクトラム症(ASD)」の発生率は男性の方が高いという統計が出ており、カサンドラ症候群の割合は、女性が多いといわれています

パートナーや家族にとって最もストレスに感じることの一つは「パートナーが自分に対して、どのような気持ちを抱いているか伝わりづらい」というような不安のようです。そのような精神的ストレスが日々積み重なり、いつの間にか抑うつ症状や、不安障害などの精神的不調をきたしてしまったという声も多くあります。

カサンドラ症候群になる原因は?

パートナーが持つアスペルガー症候群の症状には、次のような3つが挙げられます。

●コミュニケーションに問題がある
●人間関係の構築が難しい
●限定された物事へのこだわりや興味が強い

※「アスペルガー症候群」についての詳しい内容はこちらに記載しておりますので、併せてぜひご覧ください!
ではカサンドラ症候群を発症する要因を、次に述べていきます。

これには様々な要因が複数絡み合っていることが多いですが、よく見られる要因には、次のようなものがあります。

●アスペルガー症候群のパートナーに対する意思疎通の難しさから、関係構築が悪化した状態
●相手や周囲の人間が理解しておらず、当事者だけが孤独感を抱えながら過ごしている状態

このような中、当事者が「なぜ自分だけがこんなに苦しんでいるのか」「こうなるのは私に原因があるからなのか」と周囲に相談しても、あまり問題として捉えてもらえないこともあるようです。また、継続して周囲の理解を得られない場合、より孤独感や不安などのストレスを増幅させる恐れがあります

カサンドラ症候群の症状とは?

次に、カサンドラ症候群にはどういった症状が見られるのでしょうか。

ここでは身体的な症状と、精神的な症状に分けて見ていきますが、相手の症状の程度や状態により、受ける影響に多少の違いはあります。しかし極度の精神的負担から、服薬や治療を継続されている方も少なくありません。

主な症状には、次のようなものがあります。

身体的な症状

●不眠
●めまい
●頭痛・偏頭痛
●体重の増減
●自律神経失調症

精神的な症

●自己評価の低下
●パニック障害
●抑うつ
●無気力

このような症状に加え、サポートの受けられない状況が続くと、うつ症状などの精神疾患を発症する恐れもあります

カサンドラ症候群の対処法

次に、対処法について解説していきます。

出現した症状に対しては、対処療法や、休息、薬物療法などの症状に合うものが主に行われます。また、うつ症状などの精神状態に何らかの問題があるケースでは、薬物療法や認知行動療法などを行うことがあります。

ただし、根本的に症状を緩和させたいという場合は、相手との関係性と向き合うことや、相談できる場や機会を持つことが重要となります。

アスペルガー症候群の特性を理解し、生活上のルールを決める

まず第一歩として、相手の特性にはどのようなものがあるか深く理解していく必要があります。特性は一人一人バラつきがあるため、相手とよく話し合いながらじっくりとすり合わせ、ルールなど決めていくのもおススメです。その際は、相手を責めすぎないように心がけ、寄り添う気持ちを大切にしましょう

相手と距離を置く、休憩する

思い切って、相手と過ごしていた日常を見直してみるのもよいかもしれません。例えば、一時的に期間を決めて、離れて過ごしてみたり相談相手に会話の仲介に入ってもらったりする方法もあります。

自分自身だけで抱え込まず、専門機関などに相談する

自らの症状をある程度自分で理解している相手であれば、二人で発達障害者支援センターや精神科、心療内科などに相談するのも解決への近道です。また当事者同士のコミュニティや自助グループなどの集まりに参加し、定期的に交流する機会を持つことも改善につながりやすいでしょう。

家族療法や夫婦カウンセリングを受ける

「人生100年時代」といわれる現代において、夫婦で過ごす時間はこれからどんどん伸びる傾向にあります。またお子様がいる家庭であれば、夫婦関係が子供の成長過程に影響を及ぼす恐れもあります。そのため、早い段階からパートナーや家族との関係を見直す機会に活用してみるのも手でしょう。

まとめ

まとめ
  • ①カサンドラ症候群とは
    パートナーがアスペルガー症候群であるため、
    意思疎通が難しいことから、精神面において不調を感じている状態
  • ②カサンドラ症候群になる原因
    ・コミュニケーションに問題がある
    ・人間関係の構築が難しい
    ・限定された物事へのこだわりや興味が強い
  • ③カサンドラ症候群の症状とは?
    身体的・精神的な症状があり、
    サポートの受けられない状況が続くと精神疾患を発症する恐れもある
  • ④カサンドラ症候群の対処法
    ・相手の特性を理解することから始め、相手とルールや距離感について話し合う機会を作る
    ・相談可能な専門機関を利用する

いかがでしたでしょうか。少しでも今回の記事が参考になれば幸いです。
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