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発達障害の人は詐欺被害に遭いやすい!? 理由と対策について解説!

2023.05.26

病気・障害の特性

豊中事業所の荒木です!

私が精神科病院の相談員をしていた頃の話です。あるADHDの患者さんから「浪費で借金に困っている」と相談を受けました。

ただ家族を交え話す中で判明したのが、問題は浪費ではなく詐欺被害だったということです。高額な買い物や架空請求の被害について警察や法律関係の方に相談し、少しずつ解決に至りました。その方が勇気を出して相談してくれ、色んな方が協力してくれたおかげでした。

これはあくまでも例のひとつなのですが、発達障害の方はその特性から詐欺被害に遭いやすいと言えます。実際に、

  • 詐欺被害に遭ったことがある
  • 詐欺に遭うのではないかと心配
  • 迷惑メールや不審な勧誘にしばしば遭う

という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、発達障害の方の詐欺被害の遭いやすさとその対策について述べていきます。

この記事は次のような人にオススメ
  • 詐欺被害に遭ったことがある人
  • 発達障害の人で詐欺被害の対策について知りたい人
  • 身内に発達障害の方がいる人

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発達障害とは?

発達障害は生まれつきの脳機能の発達の偏り(特性)による障害です。得意・不得意などの発達の凸凹が大きく、社会生活に困難が発生します。「注意欠陥多動性障害(ADHD)」「自閉症スペクトラム(ASD)」「学習障害(LD)」の3種類に大きく分けられ、症状や困りごとは人それぞれです。代表的な症状としては、以下のようなものが挙げられます。

ADHD

不注意優勢型

  • 忘れ物やものをなくしてしまう
  • 約束したことを忘れてしまう
  • 整理整頓が苦手
  • 集中力がつづかない

 

多動・衝動優勢型

  • じっと座っていられない
  • そわそわと手足を動かす
  • 宿題や課題、仕事の書類などを期限内に仕上げることが苦手
  • よく考えずに思ったことをすぐ行動に移してしまう

ASD

  • 言葉をその通りに受け取り、冗談や慣用句、例え話などが通じにくい
  • 急な予定変更、環境の変化などに強いストレスを感じる
  • 柔軟な考え方ができない
  • 興味・関心の範囲が狭い
  • 感覚過敏、または鈍感

LD

  • ひらがな/カタカナ/漢字が読めない(読字障害)
  • うまく文字を書く/書き写すことができない(書字障害)
  • 数を正確に数えることが苦手、計算ができない(算数障害)

得意なことを発揮でき、苦手なことをフォローしてもらえる環境であれば、いきいきと活躍することも可能です。ただ本人の特性とその人が過ごす環境にミスマッチがあると、本人が生きづらさを感じることもあります。

詐欺被害に遭いやすい理由

発達障害には様々な症状や特性があることを説明しました。ではなぜ発達障害の方が詐欺被害に遭いやすいと言えるのか、その理由を述べていきます。

他人の言葉を真に受けてしまう

ASDの方の特徴として、相手の言葉をその通りに受け取ってしまうということがあります。

例えば「この商品を仕入れて友人に売れば、必ず儲かる」という勧誘を受けたとします。その商品は売れるのか、必ず儲かるのかなど本来は疑問を抱くはずです。ただASDの方は物事を言葉通りに受け取る傾向があります。柔軟な考え方ができず、想像力が欠如していることが多いとも言えます。

さらにASDの方は相手の気持ちを推察するのが苦手です。コミュニケーション自体に苦手さを感じる方も少なくありません。相手が何か企んでいるのではと推察できず、相手がいい人か悪い人か見分けられない傾向があります。

これらの特徴により相手の言葉を真に受けた結果、詐欺被害に遭いやすいのです。

衝動的に詐欺のキャンペーンなどに申し込む

ADHDの方の特徴として、衝動的に買い物や申し込みをしてしまうことがあります。

例えば「10分以内であれば携帯電話が1円で購入できます!個人情報やカード情報を記載してください」という広告がウェブサイトに表示されたとします。1円で購入できるのか、個人情報を入力してよいのか等本来は検討する必要があります。

ただADHDの方の場合、思い立ったことをすぐ行動に移すという傾向が強くあります。上記のような怪しい話にもすぐ乗ってしまい、その結果詐欺被害に遭いやすいと言えます。

詐欺に遭った自覚がない

さらに、詐欺被害に遭ったという自覚がないケースがあります。

例えば電話の勧誘にて「飲んだらやせる、元気になる」と言われ総額15万円の健康食品を購入したとします。ASDの方の場合、本人は本当に体に良いものを買ったと信じ込んでいるため、それが詐欺だったと気づかないことがあります。ADHDの方も衝動的な行動ゆえはっきり覚えておらず、色々な健康食品に手を出してしまうことがあります。発達障害による症状や特性から、自分が詐欺被害に遭っていると自覚しにくいのです。

LDの方の場合も同様です。例えば読字障害により、契約書の確認が不十分なまま契約をしてしまう危険性があります。算数障害がある方は費用の確認ができていないまま契約をしてしまう等のケースが考えられます。

詐欺被害への対策

ここまで、発達障害の方がなぜ詐欺被害に遭いやすいのかについて述べました。ただ重要なのは「どうすれば詐欺被害に遭わないか」です。それぞれ症状や特性が違う中で、どうすれば詐欺被害から自分の身を守れるか考えてみましょう。

自分も騙されていると自覚する

まず大切なのは「自分も騙されている」「騙される可能性がある」と自覚することです。「うまい話には何か裏がある」と少し警戒心を持つだけでも、被害に遭う可能性を減らせます。

例えば何か勧誘を受けた際に、

  • これは詐欺ではないのか?
  • 相手は信頼できるか?
  • 不当に金銭を要求されていないか?
  • すぐに決断を迫られていないか?

このように自問自答して警戒することで、被害を防ぐことができます。まずは「自分も詐欺被害に遭う可能性がある」と自覚することが大切です。

お金が絡む情報は家族や支援者へ相談する

また重要なのは、特にお金や契約などが絡む場面において、家族や支援者に相談するということです。それが詐欺ではないか等第三者の視点からの助言をもらうことができます。

また周囲に相談することで、自身が状況を整理して考える時間を作れます。お金や契約に関する決断は、基本的には時間をかけて冷静に行うべきものです。裏を返せば「家族や支援者に相談する時間を与えてくれないお金の話=詐欺」と考えてもよいでしょう。

警察のホームページを確認する

さらに大切なのは、どのような手口の詐欺被害が発生しているかを知ることです。詐欺の手口を知っておけば、詐欺被害に遭う前に気づきやすくなります。自身だけではなく周囲の人が詐欺被害に遭うことも防ぐことができます。

各都道府県の警察のHPには、特殊詐欺被害の発生状況や手口の情報が載っています。サイバー犯罪のページからも、インターネット広告や迷惑メールを用いた詐欺に関する情報を得られます。地域や時期によって詐欺の手口も様々であり、ぜひ確認してみてください。

まとめ

詐欺被害は身近にあるものです。自分の特性や特徴を理解し、被害に遭わないための対策を考えていきましょう!もし心配なことがあれば、身近な人にも相談してみてくださいね。

まとめ
  • 発達障害の方はその特性から詐欺被害に遭いやすい
  • 詐欺被害に遭わないために自覚と知識を持つ必要がある
  • お金が絡むときや困ったときには、周囲にまず相談を

ご読了ありがとうございました!

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