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在宅訓練とは?在宅で就労移行支援を希望する人が知っておくべきことを解説

2021.09.06

仕事・訓練


こんにちは!就労移行支援事業所CONNECTの横田です!

就労移行支援の利用を検討されている方で、

  • 「障がいの影響で公共交通機関を利用出来ず、通所出来ない状態でも訓練を受けられるのか?」
  • 「コロナ禍の状況でも通所しないと訓練を受けられないのか?」と悩まれている方も多いと思います。

この記事の結論は、

●障がいの影響で通所が出来なくても就労に向けた訓練を受ける事が可能
●通所が可能な方でも、コロナ禍による特別措置により自宅で訓練を受ける事が可能

です。

この記事は次のような人にオススメ
  • 在宅訓練は誰でも受ける事が出来るのかを知りたい。
  • 在宅訓練ではどのような訓練(支援)を受ける事が出来るのか知りたい。
  • 在宅勤務を希望しているが、どのような知識(資格)が必要か知りたい。

オススメ動画はコチラ

就労移行支援における在宅訓練とは?

在宅訓練とは、自宅に居ながら就職を目指して仕事に必要な知識やスキルを身に付ける事ができ、誰でも無理なく利用することが出来る就労移行支援サービスの手段の1つになります。

勿論、通所とはコミュニケーションの取り方が異なり、メール、電話、ビデオ通話での支援が中心になります。しかし、基本的に目標は通所同様「一般就労を目指すこと」が大前提であり、それに向かう為の支援プロセスも同じになります。

就労移行支援における在宅訓練の説明

目的①:通所や通勤が難しく在宅勤務での就労を目指す場合

在宅訓練は、外出や通所が困難な障がい・病気をお持ちの方が対象になります。あくまで在宅で訓練を行う為、PC等の基本的な扱い方、コミュニケーションスキルが求められます。

また、在宅勤務の仕事は主にIT系の仕事が中心になります。中には障がいをお持ちの方で、縫製などの軽作業で収入を得ているケースもあります。しかし、あくまで内職での仕事であり、在宅雇用での軽作業自体は希少となっています。在宅での主な作業内容としては、以下のようになります。

データ入力

パソコンを使用してデータを入力する仕事です。具体的には、手書きや印字された情報を指定されたフォーマットに従って入力する作業。また、企業が行ったアンケート結果の集計、企業・店舗情報などをリストアップするリスト作成の仕事もあります。

プログラミング

プログラミング言語(Java、Swift、Ruby等)を使用し、顧客の要望に沿ったコンピュータープログラムを組む仕事です。主にシステム、ソフトウェアの開発がメインになります。

Webデザイン

顧客から依頼されたWebサイトのデザインを行う仕事です。ホームページ、Webサービス、ランディングページなどのデザイン、レイアウトの選定・作成を行います。

 

目的②:新型コロナウイルスの影響で人との接触を避けたい場合

現在、新型コロナウイルスの影響で感染拡大防止に向けた在宅訓練の特例措置が出されています。今まで在宅訓練は、「通所が困難であること」が条件でした。

しかし、新型コロナウイルス感染防止対策期においては、「自宅でのサービス利用を希望する者であって、在宅でのサービス利用による支援効果が認められると市町村が判断した場合」は在宅訓練が可能です。(令和3年4月以降も本条件は継続されています)

これは感染防止に対する一時的な措置である為、就職先は通勤が伴う企業に就職されます。従って、物理的に「障がい・病気によって通勤が出来ない方」とは異なった在宅訓練対象者になる為、就職先にも違いが生じてきます。

在宅訓練の通所対象者

「物理的に障がい・病気によって通勤出来ない人以外でも在宅訓練が可能」とお話ししましたが、誰しもが対象者となるわけではありません。例えば、訓練(就職)への意欲が低くしっかり訓練に励んでいない人。

また、服薬・体調管理が出来ない人や、感情コントロールが上手く出来ない人などは対象者としてみなされないケースがあります。これらの人は、あくまで通所する事が一番の訓練になるからです。その他にも在宅訓練への妥当性を検討されるケース例をご紹介します。

在宅での事業実施の妥協性を注意深く検討することが望まれる例
・ 「服薬管理」が決められたとおりできていない
・ 「体調不良時」に対処できない
・ 「自分の障害や疾病の理解」ができていない
・ 「感情のコントロール」ができずにパニックを起こす
・ 「意思表示」ができない
・ 「就労意欲」「作業意欲」がない
・ 「指示に従わない」で、手休めをしたり居眠りをする
・ 「指示内容を理解できない」「ひらがなや簡単な漢字が読めない」厚生労働省「在宅における就労移行支援事業ハンドブック

在宅訓練での訓練内容

この記事の冒頭でもお話しさせて頂いた通り、在宅訓練においても支援プロセスは変わらず、訓練内容も大きく変わる事はありません。異なる点としては、全てリモートで行うという点です。それでは各訓練がどのような内容なのかを見ていきましょう。

ビジネスマナー

在宅訓練でもビジネスマナーは必ず必要になります。対面でのコミュニケーションではありませんが、対面ではないからこそ相手への礼儀、話し方一つ間違えると一気に悪い印象を与えてしまいます。

また、顧客とのやり取りをメールで行う事も多く、相手に不快な印象を与えない文章能力(正しい敬語の活用、「お願い」が「要求」になっていないか等)も求められます。

何より感情交換が文章上でしか行えない点もメールの難しいポイントの一つになります。現在、在宅勤務の需要が増えてきている中で、自宅からオンラインでビジネスマナーを学べる講座もありますので是非検索してみて下さい。

作業系訓練

顧客からの注文内容をPCでデータ入力を行い、納品書等の伝票作成を行って頂きます。この訓練は、集中力を継続出来るかが目的になります。また、期限が決まっている中で、逆算思考を持って訓練に取り組めるかなども重要になります。

例えば、「60分以内に20件の注文情報を入力して下さい」という課題に対して、「1件あたり何分で作成しないといけないのか?」を計算して作業に取りかかる必要があります。実際の仕事でも同様、期限を守る事への意識づけにも繋がります。

在宅勤務の方が取得するIT関連の資格取得

在宅勤務の職種は、IT系のお仕事が中心になってきます。その為、在宅訓練の中でIT系の資格を身に付けられるケースが殆どです。資格を取得する事によって、就職活動でも大きな強みにもなり、目標を掲げる事によりモチベーションの向上にも繋がります。

実際在宅勤務の方が、どのような資格を身に付けられているかを下記にてご紹介させて頂きます。

情報処理技術者試験

情報処理技術者試験は、情報処理技術者として知識・技能の水準が規定以上であることを評価してくれる国家試験です。この資格を取得する事で、組織内での情報システムの構築や保守管理、運用などで活躍する事が出来ます。

情報検定

情報利活用能力を総合的に評価する試験です。試験科目は、「3級」「2級」「1級」に分かれており、これからパソコンを始める方(中学生、高校生等)などが取得されるケースが多いです。受験される科目にもよりますが、比較的取得しやすい資格になっております。

日商PC検定

「文書作成」、「データ活用」、「プレゼン資料作成」の3分野に分かれており、仕事の実務に近い内容のPCスキルを身に付ける事が出来ます。合格率も毎年約80%を超える為、比較的取得しやすい資格になります。

Microsoft Office Specialist(MOS)

国際資格の一種で、マイクロソフト社製のオフィスソフトであるWordやExcelなどの仕様スキルの証明となる資格です。社会人必須のパソコンスキルが身に付きますので、書類選考や面接で大きくアピールする事が可能です。

CONNECTでの事例

ここでは私たち就労移行支援事業所CONNECTで在宅訓練で就職を目指した利用者さんの事例を紹介します。

通所・通勤が難しくリモートワーク就業を目指したケース


Nさん(男性・40代・うつ病)

Nさんは、現在個人事業主としてフリーランスでお仕事をされています。主に在宅でのお仕事でクライアントとの打ち合わせをリモートで行い、Webデザイン、HPの作成などを手掛けられています。

CONNECTの在宅訓練では、リモートでディスカッション、運動プログラムに参加され、自宅からでも体力作りや通所されている利用者さんとのコミュニケーションを取って頂きました。支援としては生活リズムの安定を目指し、日常生活のタスク管理の確認・声掛け(面談)を行いました。

その結果、「決められた時間に決められた事を行う」という意識付けに繋がり、当たり前の日常生活を過ごせるまで改善されました。梅雨時などは悪天候により体調が優れない時期もありましたが、少しずつ通所回数を増やされ、最終的に日中活動に支障が無くなり現在も順調にお仕事に励まれております。

【関連記事】就職者の声【Nさんの就職ストーリー】▶

コロナ禍により在宅訓練を取り入れて就業を目指したケース

訓練内容としては、主にPCを使用したタイピング練習、MOS(Word、Excel)の資格勉強、動画視聴、履歴書などの書類作成を行っております。基本的にご自宅でパソコンを用いた訓練になりますが、CONNECTではタブレットの貸し出しを行い、ビジネスマナー等の講義動画を見て頂いております。ただ動画を見るだけで終わるのではなく、1日2回(始業、終業時)にメール、電話での連絡を行い、訓練の振り返りを行っております。

勿論、ビデオ通話での面談も行っており、体調面の変化、お困り事、就労に対しての進捗の確認等通所している時と変わらず支援を行っております。本来通所自体は問題ない方ですので、緊急事態宣言が発令されている間だけ在宅訓練に切り替えるなど、利用者さんと相談しながら安心感を持って訓練に取り組んで頂けるように調整しております。

まとめ

コロナ禍で外出自体に不安を感じ、就労への道が遠ざかっている方も沢山いらっしゃると思います。しかし、在宅でも訓練を実施する事ができ、コロナ禍でも安心して就労を目指すことが出来るという事を知って頂けただけでも非常に大きな気付きだと感じております!

また、「通所する事」に不安を感じておられる方も、あなたに合った訓練方法を一緒に考えさせて頂きますので、「就職したい」というお気持ちを大切にされ、まず私たちに相談してみて下さい。

お悩みになられている事、不安に感じられている事を一緒に共有しながら、あなたに合った最適な就労への道を私たちと一緒に考えましょう!

それでは最後に、改めて内容を確認していきましょう!

まとめ
  • 在宅訓練とは、「外出や通所が困難な障がい・病気をお持ちの方」が対象になるが、コロナ禍による特別措置により「通所できる方でも市町村の判断で在宅訓練を受けることが可能」
  • 在宅訓練と通所訓練の違いは、リモートで行うか否かの問題で、支援プロセスは同じ
  • 在宅勤務では主にIT系の仕事が中心であり、PCの基本的な扱い方、コミュニケーションスキルが求められる

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