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発達障害の検査方法は?検査を受ける機関や検査の流れなどを詳しく解説!

2021.10.29

病気・障害の特性

こんにちは!

就労移行支援事業所CONNECT梅田の山本です。

 

皆様は発達障害の検査方法についてご存じでしょうか?

発達障害の検査や診断が出来るのは医療機関のみであり

診断までに数か月以上かかる場合もあります。

また、発達障害の検査というと、一般的には幼児に対する検査を指すことが多いのですが

実は大人になってから検査を行う人も一定数いらっしゃいます。

今回は大人の方に向け、発達障害の検査について詳しい流れや手順を解説します。

発達障害の検査を受けてみたいけど手順や流れがわからないという方はぜひ最後までお付き合いください。

 

自分が発達障害だと思ったら

仕事をしている中で「自分は発達障害かもしれない」と思ったことはありませんか?

 

例えば‥

・物を置き忘れることが多い、物を無くすことが多い

・職場の上司や同僚とコミュニケーションが上手く取れない

・約束などの時間を守ることが苦手

・興味がある事には積極的に取り組めるが集中しすぎてしまう

・整理整頓や片付けができない

 

上記は発達障害の仕事上に支障を来たす特性の一部です。

現状、このようにお困りのことがあれば受診してみてもいいかもしれません。

クリニックなどを受診することで自分が苦手とする物を理解すれば、問題を軽減することが可能となります。

また、「自分は発達障害かもしれないけど、どうすればいいの?」という方は

まず身近な人や家族に相談する事が大切です。

医療機関での検査や面談は親の同席を求められるケースがあるので積極的に相談しましょう。

また、医療機関や関係機関に相談をしてみる事も重要なので詳しく記載していきます。

発達障害の検査・診断ができるのは医療機関のみ

発達障害の診断を受けるには医療機関を受診する必要があります。

医療機関の医師のみが診断をおこなえるため、受診をする場合は

精神科や心療内科、神経科などで受けることが出来ます。

また、発達障害の診断を扱っていない所もあるので注意が必要です。

発達障害の検査・診断をしている医療機関の探し方

一部の都道府県や市区町村が地域の医療機関をまとめたリストを作成している場合もあるのでそちらを活用しましょう。

 

大阪府の医療機関リスト

兵庫県の医療機関リスト

 

上記は大阪府と兵庫県の公式ホームページで公開されている発達障害の診断が出来る医療機関リストになります。

これらのリストを参考に受診する医療機関を選びましょう。

また、お住いの地域に医療機関リストが作成されていない場合にも、ネット検索することで

地域の医療機関は見つかります。

その場合は、”発達障害”+”検査”+”お住いの地域名”などのワードを組み合わせると検索しやすいです。

発達障害の検査の流れ

問診・診察

問診とは、診断の参考とする為に症状などを医師が質問していく事です。

問診では、出生時から現在までの生育歴や学校での友人関係や成績、職場での人間関係や

自宅での様子など、現在に至るまでの経歴や困りごとについて可能な限り答える必要があります。

発達障害の特性は幼少期から継続的に見られるため、これらの内容を元に

発達障害の特徴が見て取れるか、他の精神症状が背景に存在しないかを問診にて調べます。

時間が限られている中でのやり取りになるケースが多いので、事前に伝えたい内容のメモや症状での困りが確認できる資料を準備しているとその後の診察がスムーズになると思われます。

検査

発達障害の検査とはどの様なことをするのか、不安な方も多いかと思います。

その為、検査をいくつかご紹介して行きますので参考にしてください。

 

・スクリーニング検査

スクリーニング検査とは、障害の種類や程度をふるい分けて行う検査です。

年齢ごとの発達具合や能力のバランスを測り、発達障害の有無や症状の程度を確認するために行います。

スクリーニング検査には目的ごとに様々な種類があり、多種多様に存在します。

 

・心理検査

心理検査とは、知能水準や発達水準、個性を評価する為の検査です。
病院で、その後の支援計画や治療計画を立てる為に集める情報の1つとして行われます。

検査の種類は

知能検査(ビネー式、WAIS-IV,WISC)

発達検査(新版K式など)

人格検査(MMPI、Y-G、CMIや作業検査法、ロールシャッハテストなど)

上記以外にも様々なものが存在します。

 

今回は、よく使用される知能検査の1つである「WAIS-IV」について説明します。

WAIS-Ⅳ(正式名称:ウェクスラー式知能検査)

WAIS-Ⅳは世界各国で使用されている知能検査であり

発達障害の特性がどの程度あるのかを把握する事ができます。

検査結果では、IQ(知能指数)を指標に、「言葉を扱う能力値」である言語性IQと

「作業を行う為の能力値」である動作性IQが数値化できます。

言語性IQと動作性IQの算出した数値に、15以上の差があると「発達障害の疑いあり」と診断されます。

数値の算出方法は、全体的な認知能力を表す項目である全検査IQと4つの指標で

出される得点の合成得点として算出されます。

 

4つの指標とは

・言語による理解力・推理力・思考力に関する指標の「言語理解指標(VCI)

・視覚的な情報を把握し推理する力などに関する指標の「知覚推理指標(PRI)

・一時的に情報を記憶し処理する能力に関する指標の「ワーキングメモリー指標(WMI)

・情報を処理するスピードに関する指標の「処理速度指標(PSI)

 

この上記4つの指標が存在し、それぞれ得点が算出されます。

様々な検査項目が用意されており、類似や単語の知識問題、数唱や算数の計算問題、中には記号探しや積み木を使用する検査も存在します。

自分の苦手な分野や特性が判明しやすいため、どう工夫すれば困りごとが減少するか検討するヒントを得ることも期待できます。

検査後の流れ

診断は知能検査の結果や、生育歴の情報のみで判断するものではなく、スクリーニング検査結果などの様々な検査結果を総合して診断を下します。

診断までに数ヵ月以上を要するケースや、診断が確定しないケースも十分に存在します。

また、WAIS-Ⅳの結果だけでは発達障害の確定診断を出すことはできません。

あくまでも「発達障害の傾向が見られる」という程度の情報だとお考えください。

ですが、今後の生活が送りやすくなるヒントになります。

発達障害の原因は明確になっていない

発達障害は先天的な脳機能障害が原因で生じます。
ですが、詳細なメカニズムや、なぜ脳機能障害が生じるのかは解明されてはいません。

また、発達障害の症状は様々に存在し原因も多様であると考えられています。

全ての人に当てはまる原因は存在しないのではないかとも考えられています。

その為、発達障害の診断を確定することも難しく、根本的な治療方法もはっきりとは存在しません。

相談できる関係機関

いきなり専門の医療機関に行く事に抵抗がある方もいらっしゃるかと思います。

その場合は、医療機関以外にも相談を行っている地域の専門機関をおすすめします。

必要に応じて適切な支援や、専門の医療機関につなげるなどの対応をしていただけます。

精神保健福祉センター

精神保健福祉法にもとづき、各都道府県や政令指定都市に設置されている支援機関です。

症状に関する相談に対してのアドバイスをはじめ、医療機関や支援機関についての情報提供などを行っています。

センターの規模によっても異なりますが、医師や精神保健福祉士、臨床心理士などの

専門家が在籍している為、様々な相談に対応している場合もあります。

発達障害者支援センター

発達障害の早期発見や早期支援を目的とし、発達障害のある方やご家族の日常生活をサポートしている施設です。

発達障害の診断を受けている方だけでなく、発達障害の可能性がある方も相談することが出来ます。

また、施設によって差はありますが、基本的には専門の職員に加えて社会福祉士がいます。

その他にも精神保健福祉士や医師がいる事もあり、それぞれの専門に沿ったサポートを受けることが出来ます。

障害者就業・生活支援センター

身近な地域において就業面と生活面の相談や支援を行い

障害のある方の自立と安定した職業での生活実現を目指している機関です。

ですが、障害の診断がなくても社会生活に困難がある人の相談は可能です。

様々な支援機関や医療機関とのつながりを利用し、生活から仕事まで幅広い相談に対応してくれます。

また、都道府県の中に複数のセンターが存在するので、他の支援機関よりも利用しやすいことが多いです。

まとめ