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発達障害の人は感情コントロールが難しい? 原因や対策について解説!

2023.01.27

病気・障害の特性

皆さんこんにちは!

CONNECT枚方の塚本です。

2023年が始まりもう1ヶ月が過ぎようとしていますね。

時間の経過が早くて、びっくりしている今日この頃です(笑)

「気付いたら1年経ってしまっていた!」なんてことにならないよう

“後悔がない充実した1年にしていきたい” と思っています!

皆さんも“後悔がない充実した良い1年”になるよう心より願っております。

 

では早速ですが本題に入ります!

発達障害の方で、突然泣いてしまったり、怒ってしまったり、感情がうまくコントロールできずに悩まされている方はいらっしゃいませんか?

感情の変化が大きすぎると、日常生活や社会生活を営む上で支障が出てしまい、辛い思いをされている方も少なくないかと思います。

そのように悩まされている方の役に立てればと思い、今回は発達障害の方の感情のコントロールについて詳しく解説していきたいと思います!

この記事は次のような人にオススメ
  • 発達障害の特性により、感情のコントロールができず仕事に支障が出ている人
  • 発達障害の人で感情コントロールができるようになりたい人
  • そもそも発達障害の人で感情コントロールができない理由を知りたい人

オススメ動画はコチラ▼

発達障害とは?

発達障害には

・自閉スペクトラム症(ASD)

・注意欠如・多動症(ADHD)

・学習障害/限局性学習症(LD/SLD)

の大きく3つのタイプがあります。

それでは一つずつ特徴を見ていきたいと思います。

自閉症スペクトラム(ASD)

ASDには3つの特徴があり

言葉や視線、表情や身振りなどによるやりとりが苦手で問題が起きる「社会性の問題」

お互いの意思疎通がうまくできず問題が起きる「コミュニケーションの問題」

次に何が起こるかといった想像が難しい想像力の欠如により自分が安心できるルールや環境に固執することで問題が起きる「過度なこだわり」

といった特徴があります。

注意欠陥多動性障害(ADHD)

ADHDとは別名「注意欠如多動性障害」とも呼ばれ

・不注意(忘れ物が多い)

・多動性(じっとする事が苦手)

・衝動性(突発的に行動してしまう)

の3つの特徴があり、その特徴から「不注意優勢型」「多動・衝動性優勢型」に分けられます。

「不注意優勢型」は忘れ物をしやすい、片付けが苦手、順序立てて考え行動することが苦手などの特徴が挙げられ

「多動・衝動性優勢型」は順番を待てない、人の発言に割り込む、一方的に喋る、突発的な判断したり行動したりする特徴がみられます。

これらの特徴から、長時間作業に集中できなかったり、失礼なことを言ってしまったりして社会生活や日常生活に支障をきたしている方々が多くいらっしゃいます。

学習障害(LD)

学習障害は、知的・聴覚・視覚の問題がないにも関わらず、「読む・書く・計算する」といった、特定の学習行為が著しく苦手な特徴があります。

・読むことが苦手な読字障害(ディスレクシア)

・書くことが苦手な書字障害(ディスグラフィア)

・数字や計算が難しい算数障害(ディスカリキュリア)

の3つに分類されます。

知的能力が低いわけではないため、幼少期は気付かれないことも多く、「やる気がない」「努力不足」といった見方をされることも少なくありません。

 

発達障害の人は感情コントロールが苦手?

 

発達障害のある方全員が感情のコントロールが苦手というわけではありませんが、苦手な方が多い傾向にあります。

理由としては、脳機能の発達に問題があり、感情のコントロールを担う脳機能の発達に問題があることが挙げられます。

「わがまま・自分勝手」ではない

発達障害の方が感情のコントロールが苦手な理由の一つとして、ワーキングメモリが少ないことが挙げられます。

ワーキングメモリとは、同時に物事を処理したり短期記憶するための能力のことを指し、このワーキングメモリが少ないと、不安が大きくなったり、イライラが募りやすかったりする傾向にあります。

決して「わがままや自分勝手」というわけではなく冷静に物事を考えることができなくなることから

「どうしたらいいか分からない」「感情をうまく伝えられない」
などが起こり、結果怒ってしまうなど感情をうまくコントロールできないことが多いです。

 

特性上の問題

発達障害の方の中にはこだわりが強い特性をお持ちの方も多くいらっしゃいます。

この特性から、行動や言動に対して改善を促されたり、指摘を受けた時の反発心が大きく、その結果怒りや悲しみなどの感情の起伏が大きく表れることがあります。

また、感覚が敏感な方もおり、光や音の影響によりストレスが溜まりやすく、結果としてイライラしてしまう方も多くいらっしゃると言われております。

 

感情コントロールができるようになるためには?

上記のような要因で、発達障害の方々は感情のコントロールに困難さを抱える方々が多くいらっしゃいます。

それらの理由から日常生活や社会生活に影響が出て生きづらさを抱えてしまう方々も少なくありません。

では、どのように対策していけばいいのでしょうか?

もちろん「泣くな」・「怒るな」・「笑うな」が難しいように感情を完璧にコントロールすることは難しい
と思いますが、コントロールしやすくする方法はございます。

では具体的な方法を一つずつ説明していきたいと思います。

アンガーマネジメントを活用する

アンガーマネジメントとは、怒りをコントロールする方法です。方法はいくつかありますが、今回の記事では“怒り” を見える化する「アンガーログ(怒りのメモ)」という方法をご紹介させていただきます。

アンガーログのやり方

①怒りを感じた時に、その場でメモする

②怒りの強さを10段階で記載する(怒りMAXは10 怒りがない時を0とする)

③分析は原因などは記載せず、感情のままに記載する

④振り返りは冷静になってから行う

となります。このアンガーログを活用することで

・自分の怒りの傾向が分かる

・書くことでイライラが緩和され、クールダウンに繋がる

・自分の大事な信念(コアビリーフ)に気付くことができる

などのメリットがあります。

自身の怒りの傾向を知ることで、怒りが発生するような出来事から避けたり予め対策が立てられたりします。

また、怒りの感情が強くなった際もクールダウンする方法を知っていれば、感情を上手くコントロールすることができます。

運動する

運動も感情のコントロールに効果的だと言われております。

運動するとセロトニンやエンドルフィンというホルモンが分泌され、精神の安定や安心感、平常心、頭の回転をよくする、気分をよくする効果があると言われております。

もちろん怒りや悲しみの感情がピークの際に運動しても効果は薄いですが、日頃から取り入れることでストレスの緩和情緒の安定につながります。

以下オススメの運動の紹介です

・ウォーキングや散歩

・体操(ヨガなど)

・室内運動器具を用いた運動(ダンベルを使った筋トレなど)

これらの運動は取り組みやすく、自立神経を整えることができリラックス効果がある人気な運動法となっているので、良かったら是非やってみて下さい。

環境調整をする

前述でもお伝えした通り、発達障害の方はそうでない方に比べて仕事をしていく中でストレス負荷がかかることが多くその結果怒りや悲しみといった感情が大きく出てしまう表方が多いです。

そのためストレス負荷が強くなり、感情がコントロールできなくなる環境をそもそも作らないようにすることが効果的であり、環境調整を行うことが大事になってきます。

一例として、ワーキングメモリが少なくて、タスク処理においてストレス負荷が高く、感情コントロールが難しくなっている方の場合は

・タスク管理を行ってもらう

・優先順位をつけてもらうなど

・指示内容を一つずつしてもらう

などの配慮が効果的です。

他にもこだわりが強い特性の方の場合は

・指示内容を具体的にする

・マニュアルを作成してもらう

・伝え方を工夫してもらう(指示を区切って一つずつしてもらうなど)

などの配慮が考えられます。

大事な要素としては、特性に合った配慮を依頼するということです。

そうすることで、ストレスが軽減され、感情コントロールができなくなる環境を防止することができます。

怒りではなく悲しみという形で感情が出る人

「怒り」の感情ではなく「悲しみ」の感情が強く出る方もいらっしゃいます。

そういった時は無理に「悲しい」という感情を我慢する必要はなく、感情のままに涙を流してもいいと私は思います。

涙を流すことで

・ストレスが軽減される

・リラックス効果がある

・よく眠れるようになる

・感情を表出することで、自分の気持ちに気付ける

などの効果があります。

時には悲しくなること。人間誰しも一度や二度あると思うので、「我慢しすぎない」は皆さんも頭の片隅に入れておいてもらえたらと思います。

身近な人に感情コントロールが苦手な人がいた場合

先程までは「感情のコントロールが苦手な人」に焦点を当てて説明してきましたが、中には身近な人に感情のコントロールが苦手な人がいて困っている。

そんな方もいらっしゃるかと思われます。

ここではそういった方との関わり方に焦点を当てて説明していきたいと思います。

カサンドラ症候群

カサンドラ症候群とは身近にいる人がASDであることで、関係性を築くことが難しく結果として心的ストレスから不安障害や抑うつ状態、PTSD(心的外傷後ストレス障害)などの心身症状が起きている状態を指す言葉です。

カサンドラ症候群が起きる関係性としては、ASDの方と親密な関係にある人に多く見られると言われており

・恋人や夫婦などのパートナー関係

・兄弟や親子

・上司部下などの職場関係、日常的に接する関係

の中で起きることが多いとされています。

では具体的にどのように対策していけば良いのでしょうか?

 

特性を理解する

相手の特性の理解を深めることで、ストレス負荷を軽減することができます。

例えばこだわりが強い特性があり、感情コントロールが難しい方の場合は

・頼み事をする時は具体的にする

・相手が理解をしやすい方法を模索して、ストレスがかからない方法で伝達する

・伝え方を工夫する(指示を区切って一つずつしてもらうなど)

が考えられます。

また、相手のストレスが緩和されることで感情の起伏が小さくなり結果として関わる側のストレスも軽減され、より良い関係性が築きやすくなると思われます。

ルールを決める

「お互いに無理のない範囲でルールを決める」ことも大切になってきます。

関わる側だけが我慢し続けると、ストレス負荷が大きくなり不安障害やうつ病などの発症リスクが高くなるため、

お互いに譲歩できる点は譲歩する

そのような生活する上でのルールを決めておくことで、お互いのストレス緩和に繋がります。

第三者に相談する

カサンドラ症候群になってしまう方は、周りからの理解してもらえないことも多く、自分の中で抱え込んでしまうケースも多いです。

そのため第三者などの相談先を作ることが大切になってきます。

相談先としては以下が挙げられます。

・発達障害者支援センター

・発達障害専門外来を持つ精神科などの専門機関

・心許せる友人や家族など

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回の記事が皆さんの少しでも参考になれば幸いです。

大事な要素としては感情を完璧にコントロールしようとしすぎないことです。

悲しいから泣いてしまう、悔しいから怒ってしまう、誰しも湧き出るごく自然な感情であると思います。

そのため感情を完璧にコントロールしようとすると余計にストレス負荷が大きくなってしまうかもしれません。

もちろん、過度に感情の起伏があり、生きづらさを抱えている方々も多くいらっしゃると思うので、

「支障が出ない範囲でコントロール出来たらOK」と考えていただけたらと思います。

本日説明させて頂いた対処法をうまく活用し、皆さんの人生が少しでも豊かになれば嬉しいです。

ではまた次の記事でお会い致しましょう!

まとめ
  • 発達障害の方が感情のコントロールが苦手なのは決してわがままなのではなく、ワーキングメモリが少ないことや特性上の問題がある。
  • 感情をコントロールする方法として、アンガーマネジメントの活用、運動、環境の調整が効果的である。
  • 身近な人に感情のコントロールが苦手な人がいた場合、相手の特性を理解した上でお互いに無理のない範囲で関わり、相談口をもっておくことが大切である。

 

 

 

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