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大人の癇癪の要因は発達障害?癇癪と発達障害との関係性を徹底解説

2025.06.13

病気・障害の特性

こんにちは!
就労移行支援事業所CONNECTです。

皆様は日常生活や会社で、大声で怒鳴ったり、物に当たったりする大人の方を見たりしたことはありますか?
また、自分自身が怒りを抑えられずにした言動を、後になってからなんであんなことしてしまったのだろうと悩んだ経験はありますか?
怒りが抑えられず、言動に表してしまうのは、単に怒りっぽいという理由ではないかもしれません。

大人になっても癇癪に似たような言動が生じる理由に発達障害が関係している場合があります。
本記事では大人の癇癪について、特徴と要因、その対処法について詳しく解説します。
 

この記事は次のような人にオススメ
  • 些細なことでもイライラしてしまう
  • イライラするとすぐに言葉や態度に出てしまう
  • 怒りが原因で人間関係に悩んでいる

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「大人の癇癪」とは?

癇癪の定義(突発的な怒りや感情の爆発)

癇癪とは、怒り・イライラにより怒鳴ったり、物に当たったりなど攻撃的な言動をすることです。
癇癪を起す背景には、欲求不満・不快感が強い怒り・イライラへと繋がり、その感情を適切にコントロールできない状態があります。

主な言動として、

・周りにとっては些細なことがきっかけで激しく怒る
・相手に攻撃的な言葉を投げかける
・不機嫌さを表情や態度に出す
・物を投げる
があります。

その言動をしている間は、怒りやイライラの感情により我を忘れて自分では制御できないことがあるため、気持ちが落ち着き自身の言動を振り返った時に、自己嫌悪に陥ることがあります。

子どもによく見られるものとの違い

子どもの癇癪は、自分の気持ちを上手く表現できず相手に伝わらなかった時、自分の思い通りにならず、その怒りを上手くコントロールできないことで起こるため、突発的なものが要因となる場合が多いです。

成長において必要な過程であり、癇癪を通して自分の気持ちを他者へ伝える方法や感情のコントロールの方法を学びます。
そのため、経験を積み重ねて学んでいくにつれて癇癪の大きさや頻度は落ち着いていきます。
それに対して、大人の癇癪は突発的なものではなく、長期間でたまったストレスやフラストレーションが爆発することで起こります。

主に、仕事のプレッシャーや人間関係の悩みが背景にあり、それらは早期改善が難しく長期化する場合が多いため、たまったものが爆発した際に癇癪と呼ばれる言動に繋がりやすくなります。

子どもは、他者へ気持ちを伝える力や感情コントロール力の未発達さから癇癪が生じますが、
大人の癇癪は感情コントール力だけでは対応できないため込んだストレスや衝動が原因となり癇癪を起すという違いがあります。

大人の癇癪が表れやすいシチュエーション

睡眠不足

睡眠リズム含めて、生活リズムが崩れると自律神経が乱れます。
自律神経が乱れることにより感情的になりやすく、不安が強くなりネガティブ思考になりやすくなります。

物事に対してネガティブに受け止める状態が続くと、感情のコントロールが難しくなり癇癪に繋がる場合があります。
その状態で対応しきれない出来事が起こった際に混乱や不安、辛さが怒りへと変わり、癇癪を起すことに至ります。

予測できない変化や想定外の出来事

仕事では、スケジュールが急遽変更になったり、予想もしていなかったトラブルが起こったりするなど、自分とは別の要因で発生する変化に対応しなければないことが多いです。

そのような変化が頻繁に発生したり、対応に追われることが続いたりすると、自分の容量を超えて対応する必要がありストレスがたまります。

その環境で上手くストレスを発散できずため込んでいた場合、これまでと同じような変化であっても、それがきっかけとなり癇癪へと繋がります。

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発達障害がある人の癇癪が起こる理由

前提として、癇癪を頻繁に起こすことと発達障害との関係性は証明されておらず、特性の中に「癇癪を起こす」というのは含まれておりません。

しかし、癇癪を起す背景に発達障害の特性が関係していることがあり、今回は特性の中の一部と癇癪に繋がる経緯についてまとめていきます。

予想外の出来事への対応が難しい

急な予定変更、環境の変化に対して臨機応変な対応が難しいため、強いストレスを感じやすくなります。

強いストレス中で変化に対応しようとするも上手くいかず、必然的にストレスをため込んでしまうため、
何かのきっかけでそのストレスが癇癪として表出されることがあります。

気持ちのコントロールが苦手

衝動性の特性がある場合は、「思いついたことをすぐに行動に移す」「感情が先に出やすい」などがあります。

衝動的に行動したことが周囲から注意を受けることに繋がり、嫌な気持ちになりやすい結果を招くことが多いです。

その流れから、感情が先に出やすい特性も加わり、注意を受けた相手に対して感情的な言動を行うことで癇癪を起していると思われることに繋がります。

行動や興味にこだわりがある

特定の物や行動、興味に対して、強いこだわりが見られることがあります。

そのこだわりが人や環境などの理由で疎外されて不快な気持ちになるも、すぐに改善することが難しいため、怒りに変化しやすくなります。

言葉の遅れ

自身の気持ちや考えを相手に伝えることが難しい、伝えようとするも理解されるまでに時間がかかることがあります。

相手に上手く伝えられない、わかってもらえらないというもどかしさが、伝えられない自身への怒りや理解が得られない相手への怒りとなり、言動に現れることに繋がります。

【関連記事】ADHDの3つのタイプとその特徴とは?仕事での困りごとと対策を徹底解説

【関連記事】発達障害の人は感情コントロールが難しい? 原因や対策について解説!

 

癇癪があることで起こる困りごと

癇癪があることによる主な困りごととして、人間関係のトラブルがあります。

癇癪を起すことで周囲と衝突したり、周囲が恐怖を抱き関係性が希薄になったりなど、孤立することに繋がります。

その結果、周囲との孤立と自身への自己嫌悪によってストレスをためやすい状態になり、癇癪を起しやすくなるという悪循環になる場合があります。

また、物を叩く・投げるなどの行動がある場合は、手や足を痛める、壊れた物の修理・買い替えなど身体的、経済的にも影響します。

癇癪をコントロールする方法

癇癪は、環境や体調、特性などの様々な要因によるものであり、怒りは自然な感情であるため、完全になくすことは難しいです。

そのため、完全になくすのではなく、どのようにコントロールするのか考えることが重要になります。

怒りをコントロールする方法
  •  怒りのきっかけ・パターンを知る:癇癪が起きやすい要因を知ることで、対処を検討しやすくなる
  • 心身の休息をとる:癇癪の要因が疲労やストレスの場合は、十分な休息で対策ができる場合があります。
  • 専門機関へ相談する:癇癪の要因への理解を深め、自分に合ったコントロールを学ぶきっかけになります。

癇癪を相談できる機関

大人の癇癪は、本人や周囲の努力だけでは解決することが難しいことがあります。

癇癪の背景に発達障害の特性がある場合、自分に合った対処を行わないと自身の状態や周りの状況が悪化してしまうケースもあります。

そのため、癇癪を起す要因を明確にし、自身に合った対処や解決方法に取り組む必要があります。

医療機関

癇癪によって仕事や家庭など、日常生活に影響が出ており、自分や家族、友人による改善が難しい場合や要因がわからない場合は、医療機関に相談することで改善方法や要因が判明する可能性があります。

また、医療機関以外に専門家のサポートを受けられる機関やサービスを知るきっかけにもなります。

障害者就業・生活支援センター

障害のある方の安定した生活や就労を支援する機関です。

感情コントロールやストレス管理についての助言、ハローワークなどと連携して就職の支援や職場でのトラブルの解決への助言など、就労に向けた支援が受けられます。

リワーク

うつ病や適応障害など、精神的な不調により休職した方の職場復帰と復帰後の安定就労をサポートする施設です。

復職にあたり癇癪含めた感情コントロールやストレス管理に有効な認知行動療法やアンガーマネジメントを学び、実践することができます。

リワーク施設は、就労移行支援、自立訓練、障害者就業・生活支援センターなどが実施しており、
それぞれ特化しているところが異なるため、自身に合った施設を選ぶ必要があります。

【関連記事】リワーク支援とは?向いている人やメリットなどを解説!

就労移行支援

障害のある方が安定して就労するための支援を行う施設です。

就労に向けて、実際の職場を想定した環境でスキルや知識を身に付け、実践的にトレーニングすることができます。

その中には、感情コントロール・ストレス管理や、職場でのコミュニケーションなどがあり、プログラムとして認知行動療法やアンガーマネジメントを行っている施設もあります。

CONNECTではリワークも行っているため、利用されている方の悩みに応じて、認知行動療法やアンガーマネジメント、SSTなどのプログラムを開催しており、個人的に学びながら集団の中で実践できる環境をご用意しております。

 まとめ

POINT
  • 癇癪とは、怒り・イライラによって攻撃的な言動をすること
  • 子どもは感情コントロール力などの未発達さと
  • 癇癪を起す要因として、発達障害の特性が関わっている可能性がある
  • 癇癪を完全になくすことは難しいが、コントロールする方法はある

癇癪と癇癪が起こす要因に発達障害の特性が関わっている可能性について解説しました。

しかし、癇癪を起す要因は発達障害だけではなく、双極性障害の躁状態や、間欠性爆発性障害(IED)など、精神疾患が関わっている可能性があります。

そのため、専門機関や支援員機関に相談し、癇癪を起す要因を明確にした上で自分に合った対策を見つけることが大切になります。

 

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