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ADHDの人が仕事で困ることは?対策と適職も含めて詳細を解説!

2022.10.07

病気・障害の特性

こんにちは!

就労移行支援事業所CONNECT梅田の山本です。

皆様の中で「ADHDは仕事でどんな困難があるの?」と疑問をお持ちの方はいらっしゃいますか?

また、「ADHDの対策や向いている職種は何があるの?」と気になられている方もいらっしゃるかと思います。

この記事ではADHD(注意欠如多動性障害)によって仕事で悩んでいる方に向けて解説します。

この記事は次のような人にオススメ
  • ADHDで今の仕事がうまくいかないと悩んでいる方
  • ADHDで仕事が長続きしない方
  • ADHDで転職を考えている方

オススメ動画はコチラ▼

ADHDとはどのような障害?

ADHD(注意欠如多動性障害)の特徴は

・不注意

・多動性

・衝動性

の大きく3つに分けられます。

しかし、3つの特徴のうちどれが強く現れるかという点においても、程度の重さにおいても個人差があります。

不注意

不注意優性型は以下の特徴が現れます。

・気が散りやすい

・集中力が途切れやすい

・逆に、集中しすぎて(過集中)切り替えができない

・忘れっぽい

・整理整頓が苦手

・人の話を聞き続けるのが難しい

・物事を順序立てて考えることが苦手

上記の特徴に加え、不注意型は集団のなかであまり目立たない、大人しい方が多いと統計が出ております。

また、大人になってから、「ADHDだったのか」と気づく方が多いのも不注意型が多いです。

多動性・衝動性

多動性・衝動性は以下の特徴が現れます。

・落ち着きがない

・じっとしていられない

・そわそわして、体のどこかを動かしてしまう

・行動を起こす前に、一呼吸おいて考えることができない

・順番が待てない

・人の話に割り込んでしまう

・カッとなりやすいが、冷めるのも早い

多動性・衝動性は、成長と共に学習をすることで、特徴が見られなくなる傾向もあると言われております。

幼少期などで授業中に立ち歩いてしまっていた方でも、大人になるにつれて高校の授業などで立ち歩くことは無くなるといった特徴もあります。

「ADHD」の特徴ついては、以下の記事にて詳しく解説しておりますのでぜひご覧ください。

【関連記事】大人のADHDとは?3つのタイプの特徴、遺伝、相談方法などをご紹介します

仕事で困るADHDの特徴とは?

前述したADHDの特徴から、仕事で困るADHDの特徴を紹介します。

マルチタスクや仕事の優先順位をつけることが苦手

ADHDの特性上、物事の優先順位をつける作業や、マルチタスク(同時に複数のタスクを行う)が苦手である傾向が強いため、上記が発生する仕事では困難に感じる場面は多いと思います。

物事の優先順位や計画を立てる際は予め期日を決めておき、その期日になった場合は上司に相談しに行くなどの対応策を行うことで安心しながら作業に取り掛かることができます。

また、決めた期日になっていなくても現状の問題で煮詰まった際は、第三者に意見を聞き、取り入れることで現状を解決することも可能です。

仕事の種類によっては、想定していなかった予定が急遽入るなどで予定していた計画が崩れることも多々あります。

ADHDの特徴として、情報は視覚的に入る方がより理解しやすい傾向があるため、自分が今持っているタスクや、仕事の進捗具合を視覚的に確認できるように工夫することで対処できる確率が上がります。

仕事中はタスクの重要度、優先度を常に把握できるようにしておくと困る場面が少なくなります。

間違いや物忘れなどの細かいミスが多い

ADHDの特性により、日常生活で間違いや物忘れが多い方は仕事でも同じことを行ってしまう可能性が非常に高いです。

そのため、上司にお願いされていた仕事を忘れて帰宅してしまう事や、会社に必要な書類を自宅に忘れて出社してしまうなどのミスに発展してしまいます。

上記の対策として、自分がどのような状況や環境でミスが出やすいかを分析する必要があります。

その後、事前に考えた対策法を箇条書きなどにしたチェックリストを作成し、視覚的に確認しながら対策をおこなうことでミスを未然に防ぐことが可能です。

また、上司や同僚など他の方にミスの確認をお願いすることでミスを防ぐことも可能です。

集中力が持続しない

ADHDの方に見られる特徴として、興味のあること以外への集中が長く続かないという症状があります。

PCを扱うデスクワークなど、その場でとどまりながら同じ作業を続ける仕事の場合は集中力が持続せず、じっとできないことがあります。

上記の場合、「仕事がこの状態まで進んだら5分休憩する」、「1時間経ったら10分休憩する」といったルールを自分の中で定めてもいいかもしれません。

また、障害者雇用の場合であれば「集中力の持続が難しいため、1時間ごとに10分の休憩を頂けると安定した業務を行うことができます」などと「配慮事項」として伝えた上で就職することも一つの手です。

その際に、1時間が経過したことを視覚的に理解できるように腕時計やタイマーなどを利用するとより効率的に時間を把握することが可能です。

ADHDの方が活用できる仕事術とは?

ADHDの方は、マルチタスクや優先順位をつける作業を困難と感じる傾向があります。

そのため、環境によってはミスが多発してしまい、仕事も失敗してしまうケースも存在します。

しかし、気を付けるべきポイントを押さえることにより、上記のミスを未然に防ぐことも可能です。

マルチタスクへの対処法

ADHDの方は複数の仕事が存在する場合、どの仕事から処理すれば良いのかわからなくなってしまうケースが存在します。

そのため、やらなければならないタスクをスケジュールにて管理し、優先順位を明確にする方法が有効です。

おすすめのタスク管理アプリ

・タスクペディア

・LINE リマインくん

・Microsoft ToDo

また、上記のミスを減らすためには時間管理のマトリックスを考える必要があります。

時間管理のマトリックスとは、有名な著書「7つの習慣」の著者、スティーブン・コヴィー氏が提唱したタスク管理方法です。

仕事には「緊急度」と「重要度」という要素があり、2軸で分類します。

緊急度

緊急度は、早急に対処しなければならないタスクかそうでないかで判断し分類します。

期日が迫っているなどの時間が無いタスクに関しては、緊急度が高いタスクと判断します。

その反面、期日にも余裕があり、すぐに対処が必要ないタスクに関しては緊急度が低いと分類することができます。

重要度

重要度は、仕事の根幹に関わるタスクかそうでないかで判断し分類します。

プロジェクトの進捗や、成功に影響がでるタスクであれば重要度は高いと判断します。

その反面、タスクの完了がプロジェクトなどに直接影響を与えないものであれば重要度は低いと判断して分類します。

タスクの優先順位

前途した「緊急度」と「重要度」の要素をタスクごとに判断し、以下の領域に分けます。

・緊急度「高」重要度「高」→最重要で取り掛かるべきタスク

・緊急度「低」重要度「高」→将来への価値を生む重要なタスク

・緊急度「高」重要度「低」→やらなくて済むならやらないでいいようにしたいタスク

・緊急度「低」重要度「低」→他のタスクを優先する

このようにタスクごとに分類し、それぞれの優先順位をつけることが大切です。

その後、優先順位の高いものから処理していくことで、マルチタスクによる焦りも無く安定した業務が可能になります。

集中力をUPさせる方法

ADHDの方は、仕事や勉強への集中力が長続きしないことや、気が付いたら違う目的の事をしていたといったケースが多いです。

ADHDの特性として、1つのことに集中することを苦手としており、環境によっても左右されます。

しかし、そんなADHDの特性を把握し、対策を立てることで集中力をUPさせることも可能です。

ワーキングメモリの無駄遣いをやめる

ワーキングメモリとは、作業記憶、作動記憶と呼ばれており、脳内で一時的に情報を記憶しておくことができます。

また、仕事や会話などの様々なものにワーキングメモリは関わっており、日常において必要不可欠な機能です。

そのため、集中力を増加させるには、ワーキングメモリの無駄遣いをやめることが大切です。

ワーキングメモリの無駄遣いをやめる方法

・タスク管理アプリを使用し、作業中は他の作業への焦りを意識しないようにする

・不安などマイナスの感情を解消する(マイナスの感情はワーキングメモリの消費率が大きいとされています)

・注意が散漫になる環境を作らない(スマホなどは近くに置かない、マナーモードにするなどで静かな環境を作る)

・どんなことでもメモをする習慣をつける

上記の方法を対策として行うことにより、個人差はありますが集中力がUPする確率が上がります。

また、上記以外の方法ももちろん存在するため、自分に合った対策を見つけることも大切です。

ADHDの方に向いている職業は?

ADHDの方に向いている職業は、個々のスキルや技術力が発揮できる職種や、デザインや芸術などのクリエイティブな職業などが向いているとされています。

職業に対して興味や関心が持てる場合は、集中力が発揮でき、仕事に貢献できる可能性もあります。

また、興味や関心のある職業であれば様々なアイデアを出すことができるという方もいらっしゃるため、ADHDの症状がプラスに働く可能性もあります。

ADHDの方に不向きな職業は?

ADHDの方に不向きな職業は、複数のタスクを同時に行わなければならない職業です。

マルチタスクが求められる仕事の場合、症状によりとっさの判断を付けることが難しく、ミスをしてしまう可能性が高くなってしまいます。

そのため、一人のミスがチーム全体の致命的なミスになってしまうような職業は向いていないかもしれません。

また、その場ですぐに判断しなければならず、ミスが人の命に係わるような職業に関しても難しいといえます。

上記のように、ADHDの方に向いている仕事、不向きな仕事があります。

そのため、新しく仕事を探す際は、自分の障がい特性を考慮し、安定して続けられる職業を探すことで安定就労に繋がる可能性が高くなります。

ADHDの方にオススメの職業一覧

下記がADHDの方に向いている職業とされています。

・企画

・営業

・サービス業

・Webデザイナー

・クリエイター

これ以外にもADHDの方に向いている職業は様々あります。

前述したように、ADHDの方は個々のスキルや技術力が発揮できる職種や、デザインや芸術などのクリエイティブな職業などが向いているとされています。

企画

企画系の職種は独創的なアイデアが求められる職種のため、興味がある企画であれば集中力を発揮できる可能性があります。

ADHDの症状である多動性・衝動性は「落ち着きがない」と言われる反面、様々なことに興味や関心を持ちやすくアイデアが生まれやすいという特性を生かすことができます。

そのため、企画系の職種はADHDの方に向いているといえます。

営業

ADHDの特性として、多動性・衝動性と前述しましたが、活力に満ちているというプラスな面としても捉えることができます。

そのため、ADHDの方は人当たりが良く、社交的で行動力があるという長所も見られます。

この特徴は相手に良い第一印象を与えることが可能なため、ADHDの方は営業職に向いているといえます。

また、営業職は基本的に体を動かす職種になるため、デスクワークなどのその場で座って行う仕事が苦手な方は弱点をカバーすることができます。

サービス業

快活で明るく、人と話すのが好きというADHDの方も多くいらっしゃいます。

そのため、顧客に対して商品を訴求するサービス業も向いているとされています。

主に家電量販店やアパレルなどの業種で、興味のある方に対してより良い提案を行うことや、商品の並んでいる什器周辺にも工夫やアイデアを凝らすことで活躍することも可能です。

また、興味のあるものに対してのサービス業である場合、自分の発想力やアイデア、行動力が認められるケースもあります。

そのため、サービス業はADHDの特性が活かせる職種でもあります。

Webデザイナー

Webデザイナーは世間からの需要も高く、ADHD独自の感性が評価されやすいことがあります。

他の職種や業界と比較した際、Webデザイナーは柔軟な働き方を選択できるケースが多く、自分の体調やペースを維持した働き方も可能です。

ADHDの方の創造性が求められるため、能力も発揮しやすく魅力的な職種といえます。

クリエイター

クリエイターは独創的な発想やクリエイティブな思考が必要とされるため、ADHDの方が活躍しやすい職種です。

特に内容に興味や関心がある場合は、集中力を増すことでさらに良い成果を上げ、貢献することができます。

また、クリエイターという分野は会社などの組織に縛られず、フリーランスでも活躍することができます。

そのため、自分のペースで仕事をすることができ、積極的なコミュニケーションが苦手な方も挑戦することが可能です

障害者雇用で就職したADHDの方の事例

就労移行支援事業所CONNECTへ通所されていたADHDの方が障害者雇用で就職され、実際に働かれている声をご紹介いたします。

O.Mさんの事例

O.Mさんは困難と感じていた優先順位の付け方を支援員と相談し、就職に向けての対策を行っておられました。

その後、看護学校で学んだ知識を活かし、介護職員として活躍されております。

M.Gさんの詳しい就職までのストーリーもぜひご覧ください

【関連記事】1度は夢を断念するも、新しいやりがいが見つかった▶

N.Sさんの事例

N.Sさんは元々、たくさん職員がいる職場でのコミュニケーションに苦手意識を持っておられました。

通所当初は疲れた段階で無理をせず、横になるなどでゆっくり訓練を積まれました。

その後、支援員と共に日々の体調を整え、アドバイスを受けながら自分の夢である職業を目指すことができました。

N.Sさんの詳しい就職までのストーリーもぜひご覧ください

【関連記事】美容に関わる仕事で、多くの人の笑顔と「ありがとう」を生み出したい▶

Y.Yさんの事例

Y.Yさんは整理整頓や時間の管理、物事の順序を考えるなどを苦手としておられました。

そのため、当事業所にて自身の障害への向き合い方を把握し、支援員と共に対策を考えて訓練に励んでおられました。

その結果、自身の障害への理解が深くなることにより精神的にも安定され、ご就職につながりました

K.Mさんの詳しい就職までのストーリーもぜひご覧ください

【関連記事】CONNECTは、自分自身を見つめ直し、前向きになれる心のよりどころです!▶

まとめ

まとめ
  • ADHDは大きく分けて不注意、多動性、衝動性の3つに分類される
  • ADHDの方はマルチタスクや優先順位をつけることが苦手
  • ワーキングメモリを無駄遣いしないことで集中力UPが目指せる
  • 興味があることや、集中力を活かせる職業がオススメ
  • 複数のタスクを同時にこなさなければならない職業は苦手とされる
  • 対策を行うことでミスも未然に防ぐことができる

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