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発達障害の二次障害とは? 症状の種類や治療・予防方法について詳細解説!

2021.11.26

病気・障害の特性

こんにちは!

就労移行支援事業所CONNECTの横田です!

発達障害の方で、「診断された障害以外の症状が出ている」、「二次障害が発症した際はどのように対処すればよいのか?」などと悩まれている方も多いと思います。

この記事の結論は、

  • 「発達障害は、二次障害として他の精神疾患を発症する可能性がある」
  • 「発達障害の二次障害は、予防・治療することが可能」

です。

この記事では、発達障害の二次障害の種類・症状、またその治療法などについて紹介しているので、

  • 発達障害の二次障害にはどのような種類・症状があるのかを知りたい
  • 二次障害は治療・予防できるものなのかを知りたい

という方にぜひ、ご覧頂ければと思います!

発達障害の二次障害とは

まず発達障害とは、

  • 生まれつきの脳の障害のために言葉の発達が遅い
  • 対人関係をうまく築くことができない
  • 特定分野の勉学が極端に苦手
  • 落ち着きがない
  • 集団生活が苦手

といった症状が現れる精神障害の総称です。

症状の現れ方は発達障害のタイプによって大きく異なり、

  • 自閉症スペクトラム障害(ASD)
  • 注意欠陥・多動性障害(ADHD)
  • 学習障害(LD)

などの障害が含まれます。発達障害は外見では殆ど見分けがつかず、単に不注意で忘れ物が多いのか、それともADHDの特性なのかの区別がつきにくいです。そのため、周囲からの叱責などが原因で大きなストレスを抱えてしまい、自己肯定感が低下してしまいます。結果、生きづらさなどを感じ、うつ病などを発症するケースが多いです。このように、二次障害とは発達障害の特性が原因で、心身に他の症状が発症することをいいますそれでは、どのような障害を発症しやすいのかを見ていきましょう!

※発達障害の症状についてもっと知りたい方はこちら

発達障害の二次障害の種類①:内在化障害

内在化障害とは、発達障害における二次障害のうち、主に自分自身に大きく影響する精神状態のことを指します。主な症状としては、不安や気分の落ち込み、引きこもりなど自分に向けた情緒的問題として表れます。それでは具体的にどのような症状、行動が発生するのかを解説していきます!

うつ病

うつ病とは「著しい気分の落ち込みや意欲の低下などが続き、いつも通りの思考や生活ができなくなる状態」をいいます。「憂うつである」「気分が落ち込んでいる」という気分の変化は、誰しもが経験のあることだと思います。それが喜怒哀楽の感情変化や、単なる浮き沈みであれば問題ありません。しかし、沈んだ気持ちがいつまでも継続される場合には注意が必要です。

※うつ病について、更に詳しく知りたい方はこちら
※実際に発達障害の二次障害でうつ病を発症された方の就職エピソードはこちら

適応障害

適応障害とは、生活の中で生じる日常的なストレスにうまく対処することができないことで発症する障害の一つです。症状としては、抑うつや不安感などの精神症状や行動面に変化が現れて社会生活に支障をきたします。主に、自分の置かれている環境(状況や出来事)に対して適応できないことが原因で、主に以下の症状が見られます。

  • 不安や抑うつ
  • 学校や職場での無断欠席
  • 暴力的や破壊的行動を起こすなどの素行障害

※適応障害について、更に詳しく知りたい方はこちら

強迫性障害

強迫性障害とは、実際にはありえない事柄や状況に対する不安感に過度にとらわれ、それを解消するために無意味で過剰な行動を繰り返す病気のことです。不安障害の一つで、強迫観念と強迫行動が主な症状になります。強迫観念は自分でも無意味、不適切と分かっていても不安で仕方がなくなってしまうような考えや衝動、イメージを抱いてしまいます。その不安を打ち消すための行動を強迫行動といい、強迫性障害で多い症状(行動)としては、

  • トイレなどで何度も手洗いをする
  • 家などで施錠をしたかを何度も確認する
  • コンロの火は消したかを何度も確認する

など、確認作業を何度も行うなどがあげられます。

※強迫性障害について、更に詳しく知りたい方はこちら

不安障害

不安障害とは不安になることを主症状とする精神疾患で、原因や症状によって以下の障害に分類されます。

  • パニック障害
  • 恐怖症
  • 強迫性障害
  • 心的外傷後ストレス障害(PTSD)
  • 急性ストレス障害
  • 物質誘発性不安障害

特にパニック障害では、不安により突然の発作が起こり、激しい動悸やめまいなどが生じます。「予期不安」や「広場恐怖」などの症状については、他のコラムで解説しておりますので気になる方はこちらをご覧ください!

依存症

依存症とは、日常生活に支障をきたしているにも関わらずアルコールや薬物、たばこなどの特定の物質による「物質依存症」。また、ギャンブル、買い物など特定の行動をやめることができなくなってしまう「プロセス依存症」のことを指します。依存症が長く続くと周囲との人間関係が破綻したり、仕事ができなくなったりすることで経済的な困窮に陥るケースも少なくありません。また、アルコールの多飲や食生活の乱れなどから健康を害するケースも多く、身体的・精神的なダメージを引き起こしやすいのも特徴です。

心身症

心身症とは、心理社会的ストレスが原因となって発症する体の病気の総称です。精神疾患とは異なり、ストレスに応じて体に明らかな器質的または機能的異常が現れる病態をいいます。主な症状としては、

  • 過敏性腸症候群
  • 蕁麻疹(じんましん)
  • ヘルペス
  • アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患
  • 気管支喘息

などがあります。

引きこもり・不登校

厚生労働省の定義では、「引きこもりとは様々な要因から学校や仕事に行くことを避け、家に閉じこもっている状態が6カ月以上続くこと」としています。うつ病や統合失調症などの精神疾患からくる症状や、発達障害などが要因となっている可能性も大いにあります。

発達障害の二次障害の種類②:外在化障害

外在化障害とは、精神的な葛藤などが他者に向けた行為として表れることを指します。具体的には、以下のような素行面の障害が見られます。

  • 反抗挑戦性障害
  • 行為障害

それではそれぞれがどのような障害なのかを見ていきましょう!

反抗挑戦性障害

反抗挑戦性障害は反抗挑発症とも呼ばれ、周囲の人や権威に対して常に反抗的・感情的な態度を示す症状がみられます。主に就学前から中学生までの時期に現れ、典型的にみられる行動としては以下のものがあります。

  • 積極的に規則や指示に逆らう
  • わざと人を困らせる
  • 自分のミスを人のせいにする
  • 頭に血が上り、怒りっぽく、すぐイライラする

症状としては、うつ病やADHDでも類似の症状が現れることがあるため、区別が難しい障害の一つでもあります。

行為障害

行為障害は素行症とも呼ばれ、他人の権利を侵害するような素行不良を起こす症状がみられます。典型的にみられる行動としては以下のものがあります。

  • 罪悪感が欠落している
  • 他者の行動を脅しであると間違って捉え、攻撃的に反応する傾向がある
  • いじめや脅迫に加わったり、頻繁にけんかをしたりする
  • 物を壊す(特に放火による)
  • 嘘をつく、窃盗を行う

時には違法薬物など重大な規則違反を犯すこともあり、ADHDやLD、抑うつなど他の障害も併せ持っていることもあります。

反抗挑戦性障害と行為障害は共に、大人になってからも反社会的な傾向が持続する方もいます。

発達障害の二次障害の治療方法

前項では、発達障害の二次障害の種類についてご説明しました。それでは、二次障害を患ってしまった場合の治療方法はあるのか?について解説していきたいと思います!

念のためお伝えしておきますが、「発達障害は先天的な脳機能の障害のため、改善することはできても完全に治すことはできない」ということを前提にお話しします。二次障害は主に精神疾患のため、精神科での治療となります。治療法も様々ですが、主に

  • 認知行動療法
  • 薬物療法
  • TMS治療

などで治療されることが多いです。

それではそれぞれがどのような治療法なのかを見ていきましょう!

認知行動療法

認知行動療法とは、認知(物事の受け取り方や考え方)にはたらきかけて気持ちを楽にする精神療法の一種です。精神疾患を抱えている方は、ストレスによる負荷がかかると悲観的に物事を捉えてしまいます。認知行動療法では、そのストレスとの上手な付き合い方を習得する方法になるため、薬物療法などに比べるとリスクは低くなります。具体的な治療の流れは以下のようになります。

①本人が問題に感じていることの確認や評価(情報収集・整理)
②なぜその症状が起きるのかを説明(心理教育)
③治療目標の確認と、治療の実施
④記録や評価に基づいた治療のステップアップ・修正
⑤症状改善後、再発防止を目的とした心理教育

基本的には治療面談を10~20回程度行い、全体の治療期間は3ヶ月~1年程になります。その期間はご自身の行動記録表を作成するなど、治療面談以外にも日常生活でも治療意識を持つ必要があります。治療期間が長いと思われる方もいらっしゃいますが、その分再発率も低くなるため長期的な視点で見れば実施するだけの価値のある治療といえます。

※厚生労働省のHPに詳細が載せられていますので、興味がある方はこちらをご覧ください!

薬物療法

主に発達障害の薬物療法は以下の症状により、生活に支障を来している場合に適用されます。

  • 睡眠障害
  • 不注意
  • 多動性
  • 衝動性
  • 自傷行為
  • 興奮・攻撃性

また、二次障害として精神症状(不安、うつなど)や問題行動(暴言・暴力、自傷行為など)が発症した場合にも薬物治療が検討されます。うつ症状や不安症状が強い場合は、抗うつ薬や抗不安薬などが処方されることもあります。症状を緩和しながら日常生活を送ることが可能ですが、薬物療法はあくまでも対症療法でしかありません。問題を根本的に解決するためにも、薬物療法と並行して認知行動療法や、周囲の環境調整を行うことで二次障害の原因を根本から断つことが重要です。

TMS治療

(引用元:http://www.bmk.or.jp/fukui/rtms/

TMS(経頭蓋磁気刺激)治療とは、反復経頭蓋磁気刺激法(repetitive Transcranial Magnetic Stimulation)を略したもので、厳密にはrTMSといいます。

「8の字コイル」という特殊な刺激コイルを用いて、頭の外側から大脳を局所的に刺激して脳血流を増加させ脳機能を正常な状態に戻すことが可能です。

うつ病や不安症状など精神疾患の最新治療として注目を集めており、発達障害の症状の改善にも効果があるという報告があります。現段階で適応症は以下の症状と発表されております。

  • 発達障害(ADHD・ASD)
  • 睡眠障害
  • 不安障害
  • パニック障害
  • 摂食障害
  • 強迫性障害
  • うつ病
  • 双極性障害
  • PTSD

TMS治療は、薬物療法のように副作用の心配がほとんどなく、また治療期間も短く済むという特徴があり、薬を使った治療に抵抗のある方やお薬が効かない方に有効です。

発達障害の二次障害の予防方法

二次障害の治療方法について解説してきましたが、そもそも予防方法はあるのでしょうか?実際に重要とされている予防方法を見ていきましょう!

生活リズムを整える

発達障害の方は、「過集中」や「タスクのうっかり忘れ・先延ばし」による影響で生活リズムが乱れがちです。中には失敗に思い悩み、自己肯定感が下がり、さらに生活が乱れていくという悪循環を繰り返してしまいます。生活リズムが整わない状態では、

  • 睡眠効率の低下により、疲労が溜まりやすくなる
  • 日中の仕事へのパフォーマンスが落ちる
  • 心身共にストレスを抱えやすくなる

など、仕事に大きく影響します。また仕事だけでなく、メンタル疾患などの二次障害を引き起こす(再発させる)可能性が高くなります。従って、毎日三食しっかり食事をとり、毎日決まった時間に起きて朝陽を浴びることが非常に重要になってきますので、規則正しい生活を試みましょう!

こまめに休憩をとる

発達障害の中でADHD、ASDの方に多くみられる症状として「過集中」があります。この症状により一つの作業に没頭することで時間を忘れ、寝食まで疎かになる方もいらっしゃいます。そのため、「集中力が切れるとドッと疲れてしまう」、「心身の限界を見極められずに過労で倒れる」などの傾向がみられます。上記のことを防ぐためにも、日頃から仕事の合間にできるだけ「こまめな休憩」をとることが大切です。また、「常に100%ではなく、60~80%程の力で仕事に取り組む」という意識を持つことで、自身の状態を把握・コントロールできる力を身に付けるのも大切ですね!

まとめ

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