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社交不安障害の人は仕事が難しい? 仕事を継続する方法や対処法を解説!

2022.09.02

病気・障害の特性

皆さんこんにちは!
就労移行支援事業所CONNECTの村上です。
今回は社交不安障害の方が働き続ける方法や障害への対処法について解説していきたいと思います。

この記事は次のような人にオススメ
  • 社交不安障害について知りたい人
  • 社交不安障害の影響で仕事に支障が出ている人
  • 社交不安障害の人で復職を考えている人

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社交不安障害とは?

社交不安障害とは、人に注目されることや人前で恥ずかしい思いをすることを極度に恐れる病気です。人と話すことだけでなく、電車やバス、繁華街など、人が多くいる場所に、強い不安や苦痛を感じます。失敗や恥ずかしい思いがきっかけになることも多いのですが、思春期の頃は、自分で自分の価値を認められなかったり、自分に自信が持てなかったりすることから起きる場合も多くあります。

社交不安障害では、いわゆる“あがり症”とは異なり、学校生活や仕事など、さまざまな社会生活を円滑に送ることができなくなってしまいます。そのため、日々の生活をうまく送ることができるようにするためにも、適切な治療を受けることが大切です。

症状

対人恐怖症

人前で話すことや、試験を受ける、食事をするなど、他者から直接・間接的に評価される状況を恐れ、そういった場面を回避しようとする症状のことです。自分の症状を気にすればするほど起こりやすいと言われています。

赤面恐怖症

人前へ出ると「顔が赤くなるのではないか」と恐れ、人と会うのを嫌がる症状のことです。 顔が赤くなること自体は珍しいことではありませんが、赤面自体に恥ずかしさを感じるようになると人前を避けるようになり、日常生活に影響が出ます。

発汗恐怖症

強い緊張感からひどく汗をかいてしまう症状です。加えて、汗をかくことに対して大きな恐怖心を感じてしまいます。症状が出る場面は限定されますが、人が近くにいるだけで汗が止まらなくなってしまう人も中にはいます。

場面恐怖症

ある特定の状況や人前で話す際に、緊張して声が震える、うまく話ができない、といった症状が現れ、普段と同様の振る舞いが難しくなります。手足や体の震えなど、不安が身体的な症状となって現れることも少なくありません。

書痙

字を書こうとする時や字を書いている最中に筋肉の緊張が高まり、手の震えやこわばりが起こり、字を書くことが困難になる症状です。文字を書くことを仕事にしている人に多いと言われています。

原因

では、社交不安障害を引き起こす原因は何なのでしょうか?
現在のところ、社交不安障害の明確な原因は分かっていません。
しかし、原因として考えられるものはいくつかあり、

● 神経質や心配性と呼ばれるような性格
● 育ってきた環境
● 脳内で分泌される神経伝達物質の異常、失敗や恥といった体験や仕事における昇進

などが挙げられています。また、ある一つの原因によって起こるだけでなく、前述の要素がいくつか組み合わさることによる発症するケースもあります。

社交不安障害が仕事に及ぼす影響とは?

社交不安障害の症状によって働きづらさを感じる人もいます。では、具体的にどのような形で仕事に影響を及ぼすのか、解説していきたいと思います。

人前で話すことに対し、強い不安・緊張を感じる

学生時代までは人前で話すことは自身で選ばなければさほど多くありません。しかし社会人になると、自己紹介や挨拶、業務におけるプレゼンテーションなど、人前に出て話す機会は避けて通れません。さらにその機会は就職後、昇進するにつれて増加することが多いです。

いざ話そうとすると頭が真っ白になってしまったり、声や身体が震えてしまったりしてしまいます。「うまく話せていない」という気持ちがさらに不安や緊張を高めてしまい悪循環に陥ってしまうことがあります。

人の視線が気になり、仕事に集中できない

職場では、一つの空間に多く人が集まって業務を行っている場合が多いです。社交不安障害を抱えていると、同じ空間で働く人の視線が気になる、こちらを見ている気がするという気持ちが強くなります。

そういった気持ちから「みんなが自分を笑っている気がする。」「悪口を言われているのではないか。」といった思いが沸き上がることで不安や緊張を感じやすく、仕事に集中することが難しくなります。

不安や緊張さえなければ集中して取り組めるはずの業務も手につきにくくなり、仕事が思うように進まず、そのことに悩みを抱えている方もいます。

電話応対が恐怖に感じる

電話応対に影響が出ることもあります。社交不安障害における電話応対への恐怖は、会社内での電話で起こりやすいと言われており、特に電話がかかってくることに恐怖を感じやすいと言われています。「電話相手に否定的に思われているのではないか」「電話に出た時に、周囲に自分の話を聞かれているのではないか」といった考えから、電話応対を避けるようになります。

また、実際に電話に出る際にも、緊張感が強く言葉に詰まってしまったり、声が震えたりしてしまいます。このような経験や、話し方について叱責を受けるといった電話対応での失敗が恐怖の原因になることもあります。

対人不安が強くなることで、会議室などの人が集まる場所に行けない

人前に出る機会の有無に関わらず、人が大勢いる状況自体を避けたい気持ちが強くなります。会議のような人が大勢集まる機会があると体調を崩してしまい動悸やめまい、胸の痛みといった身体への症状が現れます。また、症状は職場以外でも現れることがあり、通勤電車やバス、エレベーターでも恐怖を感じるようになります。

症状が悪化すると通勤が困難になり、休職を余儀なくされる場合もあります。乗り物で恐怖を感じる背景には、まず「乗り物が止まるまで降りることができない」ということに不安を抱くようになります。そして、その不安が募ることでパニックを起こしてしまった場合に逃げられないという心理が働いていると考えられています。

社交不安障害の人が仕事を続けていく方法

それでは、社交不安障害の人はどのようにすれば仕事を続けていくことができるのでしょうか。対策について紹介していきます。

上司や医師と相談をする

職場の上司へ相談する、また精神科や心療内科を受診するなど、一人で抱え込まないようにすることが重要です。内容によっては、相談することへ抵抗を感じる人もいるかもしれません。しかし、不安を抱えたまま働き続けることで症状がより強くなる恐れがあり、相談することで適切な配慮を受けられる場合もあります。

「相談するに値するのか?」と感じる人もいるかもしれませんが、働く上で業務に支障が出ている場合は速やかに相談する方が良いでしょう。また、一定以上の規模の職場では、従業員の健康を保持する産業医が配置されていたり、企業内カウンセラーに相談できることもあります。

適切な勤務形態をとる

前項で解説したように、通勤時の人混みで症状が現れる場合は、時差出勤や在宅勤務といった方法を取ることで解決できる場合があります。勤務時間や勤務形態の変更に柔軟な職場であれば、長く働くことができる可能性が高くなります。職場によって対応が異なるため、勤務先へ相談してみると良いでしょう。

リラックスできる方法を見つける

不安や緊張を感じた時にそれらを緩和できるような方法を身に着けておくと、予期せぬ症状が現れた際に対応ができるようになります。入浴や落ち着いた音楽を聴くこと、温かい飲み物は副交感神経を優位にし、リラックスしやすくなると言われています。

職場内で実践できる方法としては深呼吸やストレッチが有効でしょう。とはいえ、リラックスできる方法は人それぞれなので、自分に合った方法を見つけるためにまずは実践してみることが重要です。

生活リズムを整える

食生活や睡眠などのライフスタイルが乱れ、身体だけでなく、心のバランスも崩れてしまいやすくなります。1日3食を基本とし、暴飲暴食は避ける、ビタミンやミネラル、糖質・脂質・タンパク質をバランスよく摂取することが心身の健康維持に繋がります。

睡眠のリズムを整えるためには、起きる時間と寝る時間を一定にすることが有効です。一定にし続けることで、睡眠と起床がスムーズに行えることでしょう。また、運動を適度に取り入れることで、心身のリフレッシュを図ることができるだけでなく、夜スムーズに入眠することができます。

社交不安障害の人が向いている仕事は?

ここからは社交不安障害の人に向いている仕事を紹介します。

対人関係が少ない仕事

営業職や接客業など対人関係が多い仕事は緊張や不安を招きやすく、他者と関わりの少ない仕事が働きやすいでしょう。以前に比べ働き方が多様になったことで、近頃では社交不安障害などの精神疾患をきっかけに対人関係の少ない仕事に転向される方も珍しくありません。具体的な職種としては、製造業や清掃、配送ドライバーなどが挙げられます。

ただし、配送ドライバーの場合は薬の影響で運転自体が禁止されている場合があるため、そのような仕事に就く場合は前もって医師に確認が必要です。

定型的な業務が多い仕事

仕事の忙しさに波があったり、臨機応変な対応が求められたりする仕事は、不安や緊張のコントロールが難しくなり体調を崩しやすくなります。また、多忙になると食事や睡眠が疎かになったり、不規則になったりしやすくなるため体調が悪化する原因になります。業務量や内容に変化が少なく、同じ作業の繰り返しや定型的な業務が多い仕事であれば、体調を維持しやすいでしょう。また、定型的な業務は環境面の調整もしやすい場合が多いです。

在宅勤務ができる仕事

在宅勤務をすることで、人前で話をすることがなくなります。また、在宅勤務では通勤の必要も無いため、電車やバスなど人が集まる場所を避けて働くことができます。新型コロナウイルスの影響で在宅勤務の需要は増えてきており、「2019年は実施率が約10%に対し、2021年10月には約32%まで増加」しています。(参考:第4回 新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査 | 内閣府

PCスキルのレベルによっては、

● プログラミングやWebデザインの仕事
● データ入力
● ライティング

など比較的簡単な仕事も行うことが可能です。PCがなくても、書類の封入などの軽作業やテレアポなどの仕事に就くことも可能です。

社交不安障害の方の就職までのストーリー紹介!

最後にCONNECTの卒業生の方で、社交不安障害の方の就職までのエピソードをご覧ください!

お名前:I.Sさん(20代、男性)、障害名:うつ病、社交不安障害、就職先:医療機関(事務職)

I.Sさんは対人面で過度な緊張や不安があり、学生時代もまともに通学できない状態でした。CONNECTでは約9カ月ご利用になられ、自己理解を深めていく中で就職に対して自信をつけていかれました。最終的に実習を重ね、学生時代からの趣味であったwebサイトを作るお仕事に就かれています。「好きなこと、得意なこと」を仕事として実現されたことは本当に素晴らしいと感じます。

【関連記事】見えなかった自分の将来像が見えるようになりました▶

お名前:E.Rさん(30代、男性)、障害名:社交不安障害、就職先:製造業

E.RさんはCONNECTから障害を開示せず一度就職しましたが、障害特性を見つめ直す前に仕事を決め、様々な面で心身共に疲弊し3カ月で退職してしまいました。短期間での退職で自信もなくなってしまいましたが、通所再開後はまず障害者手帳を取得されました。また職業適性や自分自身を見つめ直した結果、製造業に就職することができました。長く働き続けるために自分自身と課題と向き合う姿勢は素晴らしいと感じました。

【関連記事】短所も含めて、自分を受け止めることができるようになった。▶

まとめ

それでは本日の内容を改めて振り返っていきましょう!

まとめ
  • 社交不安障害は人前に出ることや特定の状況で不安や緊張が強くなる障害である。
  • 社交不安障害の症状により、人前で話すことや電話応対、通勤に支障が出る。
  • 症状により仕事や日常生活に影響が出ている場合は周囲への相談や医療機関の受診を検討する。
  • 社交不安障害の人が働きやすい仕事は対人関係の少ない仕事や定型的な仕事である。

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