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発達障害の方に向いている仕事は?発達障害の種類ごとに詳細を解説!

2021.10.01

福祉制度

こんにちは!就労移行支援事業所CONNECTの横田です!

発達障害の方で「特性の影響で仕事が上手くいかない、自分に適している仕事はあるのか?」、また「会社に配慮を貰いながら働きたいが、障害者手帳を取得して障害者雇用で働けるのか?」と悩まれている方も多いと思います。発達障害には大きく3つの種類があり、特性の幅が広く、症状も様々です。

ゆえに、発達障害の方全員が当てはまる「適職・不適職」というものはございません。本記事では一般的な発達障害の特性を元に適職を記載しておりますので、あくまで各個人ごとの特性に対して適職が存在するという認識で記事をご覧ください!

この記事の結論は、

●発達障害の方は、特性ごとに適した仕事、適さない仕事がある
●発達障害の方でも障害者手帳を取得し、障害者雇用で働くことが可能

です。

この記事は次のような人にオススメ
  • 「発達障害の特性に適した職種、適さない職種」を知りたい人
  • 「発達障害者が障害者手帳を取得し、障害者雇用で働けるのか?」を知りたい人

発達障害の種類


発達障害にはどのような種類があり、どのような特性があるのでしょうか?それぞれの特性をご紹介したうえで、「どのような職種に向いているのか?」なども後程ご紹介いたします!

自閉症スペクトラム

一般的にASD(Autism Spectrum Disorder)と呼ばれる自閉症、アスペルガー症候群(AS)、特定不能の広汎性発達障害(PDD-NOS)などが統合された診断名です。3つ組(社会性の違い、コミュニケーションの質の違い、想像力の質の違い)が主な特徴であり、コミュニケーション能力が弱く、独自のこだわりに強く囚われる傾向があります。

そのため、社会生活が困難になりやすくなるという傾向が現れます。ASDの原因は現在も特定されていませんが、遺伝要因と環境要因が複合的に影響していると考えられています。先天的な要因で脳機能の発達にアンバランスさが生じ、行動面に独特の特性が現れると言われています。

オススメ動画はコチラ▼

注意欠如・多動症(ADHD)

ADHD(Attention Deficit Hyperactivity Disorder)は、広汎性発達障害(PDD)の一種です。不注意・多動性・衝動性の3つが特徴で、

●集中が必要なことに集中できない
●注意が長続きしない
●落ち着きがない

が見られます。また、必要のない行動が多くなる、衝動的に行動する、他人を遮って自分が行動するといった症状も見られます。

発症は遺伝が関係していますが、症状が重くなることはなく、大人になってから症状が明確になることがあります。生きづらさを感じやすいため、自分なりの対処法や周りの理解が重要となります。

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学習障害(LD)

学習障害(LD:Learning DisordersまたはLearning Disabilities)とは、全般的な知的発達に遅れがある障害ではありません。

しかし、

●聞く、話す
●読み書き
●計算や推論

などの特定の能力を学んだり、行ったりすることに著しい困難を示す様々な状態を言います。主な原因としては、中枢神経系に何らかの機能障害があると言われています。しかし、視覚障害、聴覚障害、知的障害、情緒障害などの障害や、環境的な要因が直接の原因となるものではありません。学習障害は主に3つの分類に分けられ、

●読字障害(ディスレクシア)
●書字表出障害(ディスグラフィア)
●算数障害(ディスカリキュリア)
など様々なタイプがあります。また、人によって症状の現れ方も違うので診断が難しい障害でもありますが、学習障害のある人の中でも文章を構成する事が得意な方もいれば、算数が得意な方もいます。

発達障害の方に向いている仕事


発達障害について各障害の要因・特徴を記載いたしましたが、実際各障害の方々はどのような職種で活躍されているのでしょうか?

まず初めに発達障害全体でどのような職種に就かれているのかを見てみましょう!

※参考:厚生労働省「平成 30年度障害者雇用実態調査結果」

全体での職種はお分かりいただけましたでしょうか?

発達障害の方の現在の職業は販売が39.1%と最も多く、次に事務的作業が29.2%、専門的、技術的職業が12%という結果になりました。

その他の職業でも「配慮や雇用管理を工夫する」、特性を短所ではなく「長所・強み」として活かすことで、労働者の力を十分に発揮できる場合があります。それでは発達障害の各障害の特徴を踏まえた上で適した職種を見ていきましょう!

自閉症スペクトラム

冒頭で説明させていただいたASDの特徴は、裏を返すと以下のような強みに捉えることができます。

●一人で細やかな作業を黙々と進められる
●徹底してこだわることができる
上記の強みを踏まえたうえで、以下の職種が向いていると考えられます。
●デザイナー
●エンジニア
●エンジニアリスト
●研究者
●校正・校閲
これらの職種に共通したことは、人とのコミュニケーションが極端に少ないこと、また細かな作業を集中して行わなければいけないことです。

また、こだわりが強いという特性についてはデザイナー職が向いており、自身が納得いくまで作品を作り続けられるというメリットがあります。特殊な職種にはなりますが、陶芸などの伝統工芸の仕事にも適していると考えられます。

注意欠如・多動症(ADHD)

ADHDの特徴から、以下のような強みが考えられます。

●アイデアが豊富で好奇心がある
●行動力がある
上記の強みを踏まえた上で、以下の職種が向いていると考えられます。
●デザイナー
●プランナー(広告、ゲーム関係)
●営業職(衝動性の特性が強く、対人スキルの高い方)
ADHDは、「1つの物事に集中できない」「考えずに行動してしまう」という特徴があります。「1つの物事に集中できない=好奇心があり何事にも興味を持つ」という強みがあり、何事にも興味を持つことから様々なアイデアを放出することが可能です。

デザイナーは勿論の事、プランナーとしても独創的なアイデアで人と違ったプランの提案をできる可能性があります。また行動力もあるため、コミュニケーションが問題ない方は営業職にも向いている可能性があります。

学習障害(LD)

冒頭でもお伝えさせて頂いた通りLDの特性は大きく3つに分類される為、特性によってできる仕事・できない仕事が大きく異なってきます。そのため、一概にLD全員の方が当てはまる職種があるとは言い切れませんが、人によっては全体像や視覚的に把握したりすることが得意な方が多いです。

上記を踏まえた上で、以下のような職種であれば障害によるストレスをあまり感じることなく業務を遂行することが可能と考えられます。

●デザイナー
●アニメーター
●カメラマン
●役者
●イラストレーター
発達障害の方全般に言えることですが、他者とは異なる感性や感覚を持っている方が多く、他の方が思い浮かばないようなアイデアが閃くことがあります。

また、一般企業に就職する際も、特性に合った仕事内容であれば問題なく業務が進められることが殆どです。

例えば以下のような業務であれば、LDの方でも無理のない範囲で仕事をすることが可能です。

●Excelや電卓を使った計算業務
●コピー&ペーストを使った事務作業
●苦手な業務をツールで補える業務
他にも、計算が苦手でもパソコンで見積作成できれば営業職に就くことができ、レジで計算ができるのであれば販売職に就くことも可能です。

「できないこと」で職業を限定してしまうのではなく、「どのような工夫をするとやりたい仕事ができるか」に目を向けると、就職活動の幅が広がるでしょう!

CONNECTでの事例


ここでは私たち就労移行支援事業所CONNECTで、発達障害をお持ちの方が就職されるまでのエピソードの事例をご紹介します!

ASDの方のエピソード


Yさん(男性・20代・ASD)

Yさんはこれまで仕事経験もあり、不注意によるミスやコミュニケーションなどでお困りでした。また、遅刻癖もあり約束の時間に来られないという状況も続いておられました。しかし、CONNECTの訓練ではコミュニケーションプログラム(ディスカッション)で積極的に発言をすること、また相手の意見をしっかり聞き尊重することを意識されました。

その結果、コミュニケーションによる摩擦やストレスを軽減され、上手く人と関われるように成長されました。また、Yさんは聴覚過敏を持っておられることもあり、訓練中も耳栓を着用して作業するなど、「どうしたら自分が作業に集中できるか?」を常に考えられていました。結果、就職後も企業側に環境整備をしていただけ、安定してお仕事に励まれております。

Yさんの就職ストーリーの詳細を、ぜひご確認ください!

【就職者の声】Yさんの就職ストーリー▶

ADHDの方のエピソード


Oさん(男性・30代・ADHD)

Oさんは前職で「周りの人と同じスピードで仕事ができない」という事にお困りでした。またそれを他人から指摘され、病院への通院を促された結果、初めて自身が発達障害であるということに気付かれました。Oさんは自分を塞ぎ込むことが多く、自身の強みを全く抽出することができませんでした。

しかし、リフレーミングなどの自己分析・対人スキル向上を継続されてきた結果少しずつ自信が付き、気が付けば事業所の人気者になられていました。また、特性上「焦るとミスが発生し易い、急な変化に弱い」という課題をお持ちでした。しかし、業務訓練にて度重なる変化への対応、また支援員との振返りを行っていかれたことで、客観的に自身を見直すことができるように変化されました。

その結果、焦った際の感情コントロールも上手くできるようになられ、結果ご自身の希望されていた職種でのお仕事で現在も活躍されています!

※業務訓練:受注、生産、納品といった会社の流れを疑似的に再現したCONNECT独自の訓練

Oさんの就職ストーリーの詳細を、ぜひご確認ください!

【就職者の声】Oさんの就職ストーリー▶

LD(読字障害)方のエピソード

Sさん(男性・20代・LD(学習障害)、ADHD)

SさんはLDの中でも読字障害の特性をお持ちで、漢字の読解が困難というお困り事を持たれていました。

CONNECTでは約1年間訓練をされ、漢字が読めないことをご自身でどのように解決すればよいか?を必死に模索しながら取り組んでおられました。

「漢字を読む」という行為が難しいため、「仕事の作業内容をマニュアルで渡す、指示をメモで渡す」などが難しい中、口頭での指示をしっかりメモを取る訓練に専念されました。その結果、現在ではペットショップの店員としてお仕事をされ、算数障害はないためレジ打ち作業も任されています!

Sさんの就職ストーリーの詳細も、ぜひご確認ください!

【就職者の声】Sさんの就職ストーリー▶

発達障害の方に向いていない仕事


発達障害の方が向いている仕事についてご紹介させていただきましたが、それでは逆に「向いていない仕事」とはどのような職種になるのでしょうか?各特性別にご説明させていただきたいと思います!

自閉症スペクトラム(ASD)

ASDの方は特性上、自身が興味を持てない事柄に関して集中力を維持できない、また人とのコミュニケーションが苦手な傾向があります。

そのため、マルチタスク能力(複数の作業を同時にもしくは短期間に並行して切り替えながら実行すること)が必要とされる仕事は適さない傾向にあります。

具体的には一般事務、またテレフォンオペレーターのような「ながら作業」が発生する職種は向かない可能性が高いです。また、コミュニケーションが苦手という面では、秘書・接客・販売・営業職といった人と接することを主とする職種も向いていないと考えられます。

注意欠如・多動症(ADHD)

ADHDの方は特性上、ASDと同じようにマルチタスク能力が苦手なので一般事務やテレフォンオペレーターのような仕事は向いていないと考えられます。

また、特徴的である不注意については「うっかりミス」が発生してしまうため、ミスが人命に関わるような医師やパイロットなどの仕事は向いていないと考えられます。さらに「不用意な発言をしてしまう」という特性もあり、営業・接客業など人と接する事を主とする職種では相手を不快にさせてしまう可能性が高い傾向があるため、あまり向いている職種とは言えません。

但し、「ADHDの適した仕事」にも記載しましたが、人によっては衝動性(行動力)を武器に営業職で活躍されているケースもあります。そのため、ご自身の特性をしっかり把握する必要があります。

学習障害(LD)

冒頭でもご説明しましたが、LDは「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算・推論する」など、学習に関わる能力や機能において、特定の能力の実行が困難な状態のことを指します。

そして、全てにおいて欠如している訳ではなく人それぞれ異なるという点で一概にこの職種が向いていないと断言することができません。例えば、読字障害のある方は校閲の仕事は向いておらず、算数障害の方は経理など数字(計算)と向き合う仕事は向いていません。

また、職探しの際に注意したいのは、ADHD、ASDを併発しているといったケースもあることです。もし併発している場合は、特にどの症状が強く出ているのかをより見極め、「絶対にできないこと」をあぶり出す必要があります。何が苦手なのかをしっかりと把握したうえで、ADHD、ASDの特性はないかを見返して、職業選択に臨む必要があります。

発達障害の方は「障害者雇用」でも働ける


発達障害の方は障害者雇用で働くことができるのか?という質問を良く聞かれますが、結論働くことは可能です。実際、厚生労働省の「平成30年度障害者雇用実態調査」によると、従業員規模5人以上の事業所に雇用されている障害者数82万1,000人のうち、発達障害者は3万9,000人という結果が出ており、年々この数字は増加傾向にあります。

また、障害者雇用で働くためには、障害者手帳を取得している必要があります。発達障害の方でも障害者手帳を取得できるの?という疑問を持たれている方も多いと思いますので、次の項目で説明していきます!

発達障害でも障害者手帳を取得できる

前項では、既に「発達障害者の障害者雇用実績」について記載していますので、障害者手帳の取得は可能ということを既にお気付きの方も多いと思いますが、改めてご説明いたします。

まず、発達障害の障害区分は「精神障害」に分類されており、「精神障害者保健福祉手帳」が発行されます。そのため、うつ病やパニック・不安障害などと同じ手帳の分類になるため、障害者雇用で働くことが可能なのです!

発達障害は医師の診察、知能検査(WAISなど)を経て診断されます。多くの方は発達障害と気付かずに仕事で辛い経験をされ、通院して初めて自身に障害があることに気付かれます。

従って、診断後に障害者手帳を取得され、障害者雇用で配慮を貰いながら安定就労を望まれるケースが増えてきております。では、「具体的にどのようにして手帳を取得したらよいの?」と疑問が浮かんだ方は、是非関連記事もご覧ください。

【関連記事】精神疾患って障害手帳とれるの?障害者手帳の申請(精神保険福祉手帳編)▶

障害者雇用は特性への配慮を得て働くことができる

障害者雇用は一般雇用と何が違うの?と疑問に思われる方が多いと思います。一般的に給料が安い、仕事内容が簡単などのイメージを抱かれている方も多いのではないでしょうか?勿論、前文の内容も間違いではありませんが、障害者雇用の大きなメリットとしては「障害特性に合わせて会社から配慮を貰える事」です。

それでは実際どのような配慮を貰えるのかを障害特性別に事例を見ていきましょう!

配慮事項を貰える一番の理由は、ご自身が安定就労できるようになるためです。ご自身の障害特性を見直し、「どのような配慮が必要なのか?」を見つけることは大変だと思います。

そのために私達「就労移行支援事業所」がありますので、是非お困りの際は気軽にご相談下さい!

まとめ


それでは最後に改めて内容をふり返っていきましょう!

まとめ
  • ASDの方は人とのコミュニケーションが極端に少ない、また細かな作業を集中して行う職種が向いている
    → デザイナー、エンジニア、エンジニアリスト、研究者、校正・校閲
  • ADHDの方は豊富なアイデアを創出することができ、且つ行動力が求められる職種が向いている
    → デザイナー、プランナー(広告、ゲーム関係)、営業職
  • LDの方は全体像や視覚的に把握することに長けている方が多いことから以下の職種が向いている
    → デザイナー、アニメーター、カメラマン、役者、イラストレーター
    ※但し、特性上できる仕事、できない仕事が大きく異なる
  • 発達障害でも障害者手帳を取得することができ、障害者雇用で配慮を貰いながら働くことは可能

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